サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト2020 第10話 7日目 サンゴの産卵はまるで宇宙空間だったはなし
こんにちは。サイパンのマリンスポーツショップSAKURA MARINEのインストラクターのAKARIです。
いよいよ『サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト 2020』もいよいよ今夜で最終日。今回の調査は「第1回調査」と称して今年の7月の満月(7月5日)から次のラストクォーター(下弦の月)の7月12日までとしています。
前回までのおはなしはこちら。
今日は早速、昨夜7日目の調査ダイブの話から行きましょう。
昨日はエントリーするなり、水中はこんな状態。
これぜんぶ虫です。動画はこちら。(*虫が苦手な方・お食事中の方は閲覧注意です(;'∀'))
前日にハマサンゴの産卵をみたので、ゲンを担ぐ我々。
セルフィッシュの野々垣くんは、前日のダイビングだけいつもと違う場所でフィンを履いたので、昨日も同じ場所で。そして、アンクラーのHiroshiくんは、前日と同じ海パンで。
意外と信心深い我々・・・苦笑。
ワタシも占いを信じて「いつもと違う方法で出勤すると良いことあるかも」ってことで、昨日はワタシの車で野々垣くんをお迎えに行った。
とにかく、昨日はそれほどの「超激アツデー」という予測だったんです!絶対に外せないナイトだった。
とにかく、いつも通りサンゴを1から順番に観察、撮影。
観察、撮影は野々垣くんに一任して、HiroshiくんとYUMIKO姐さんとワタシは、ひたすらにその周りを飛び回り浮いてるバンドルがないか確認する。
そう。それは巨人化したエレン(野々垣くん)が大岩で壁の穴をふさぐ作戦を立体起動装置で周りを飛び回って援護するミカサとアルミンとリヴァイ兵長のように・・・(ワタシはリヴァイ兵長がいいなぁー)*AKARIの妄想なので読み飛ばしてください・・・(*‘∀‘)
YUMIKO姐さん曰く『マロニーちゃん』状態の虫の大群が浮遊する中、順調に7番サンゴに移動しようとしたところで、
カーン、カーン、カーン、カーン
Hiroshiくん(アルミン)がけたたましくタンクを鳴らす!!
そう、珊瑚の産卵大スペクタクルショーのはじまりでした。
最初に産み始めたのは、ワタシの推しサンゴ『珊瑚の産卵といえば』でおなじみのミドリイシサンゴ。
ポロポロポロポロっとピンクのバンドル(卵)をどんどん産み続ける。
ちゃんとした動画(野々垣くん撮影のやつ)は、Facebookページに載ってますのでよかったら、フォローお願いします。*このプロジェクト開始とともに開設したFacebookページもすでにフォロワー450名様突破!(; ・`д・´) ありがたやーーーーーー( ´艸`)
撮影を野々垣くん(巨大化したエレン)に任せたら、再び他のミドリイシの様子を確認しに行く我々調査兵団。
一番近くのミドリイシといえば、8番サンゴ!行ってみると産卵なし。
『10番サンゴ行きませんか??』
そうだよね。やっぱり、大きなミドリイシといえば、10番!
あれが産卵してたら嬉しいなぁ~ってことで、Hiroshiくん(アルミン)とワタシ(リヴァイ兵長)は、10番へダッシュ。
YUMIKO姐さん(ミカサ)は、マイペースで進んでくる。やっぱり、ミカサは群れないよね。
10番サンゴに行く途中で産卵している小さなミドリイシサンゴを発見!なんとこのサンゴからは、ピンクというより赤っぽいバンドルが出てる!梅ミンツみたいな色と大きさ。
うぉぉぉぉぉぉ!!!!とHiroshiくんと観察していると、YUMIKO姐さんが到着。
観察引継ぎを行ったら、すぐさま2人で10番へ!
10番サンゴ・・・・しーーーーん。
「産んでへんのかーい!」
本物の関西人のHiroshiくんのノリ突込みが海の中を響き渡りましたとさ。
その後、基本は番号に沿っていろんなサンゴに注目し、中層のバンドルに注目し移動していきました。
と、Hiroshiくんから再びけたたましいタンク音。
ハナガササンゴの産卵。なんと卵の色は黒(茶色)!かわいくない・・・・(-_-;)
実は、ハナガササンゴはこの黒い卵を大量に一度ににボッと産んだらしい。あまりの衝撃のシーンを目の当たりにしたHiroshiくんΣ(・□・;)は、撮影も間に合わずとにかく人を呼んだらしい。
ワタシが行った時にはこんな感じで残りかすみたいな状態でした。
昨日の目的の1つに「前日卵を産んだサンゴの観察」がありました。きになりますよね?1個体一晩でおわるのか?
YUMIKO姐さんと前日産卵したコブハマサンゴへ。
YUMIKO姐さん「産んでないね」
AKARI「ちょっとでてない?」
野々垣くん「ちょっとでてるかな。」
Hiroshiくん「なんか煙みたいの出てません?」
とにかく、なぜこんなに前日と違って観察が難しくなったかというと、まずコブハマサンゴのバンドルの大きさは白アリの糞みたいなやつ。
今さっきまでじゃんじゃん生まれていたミドリイシサンゴのバンドルは梅ミンツくらい。
そして、大量の虫たち。
あらゆるものが浮遊しているんです。
わかりにくい!!!
メイクシュアのスグルくん(通称・博士)が大学時代にサンゴの研究をしていた時、産卵のときは1つ1つビニール袋をかぶせていたんだって!Σ(゚Д゚)。でも、めちゃ納得!じゃないとどれが誰の子かわからない状態になるもんね。
確信がつかめないまま撮影して後で検証することにして、ほかのサンゴを観察していく。
再び、8番サンゴに戻ると少々産卵している。どうやら、海全体にタイムスケジュールがあるようだ。
最後に登場したラスボスはキクメイシ様
BB弾サイズの大きなバンドルをムニューーーー ポロポロン、ムニューーーーー ポロポロンと産み出している!
もう、この時点では中層はバンドルだらけで、どのサンゴから卵が産まれているのか探すのに必死です。
最後にエキジット付近でナガレイシサンゴの産卵が始まっていましたが、もう興奮しすぎた野々垣くんは残圧5にてエキジット済みでした。
我々も粘ったけど、ムニューーーーーーの時間があまりにも長いため断念。
長いようで短かった84分潜水となりました。
エキジットして4人でハイタッチ!
「やってよかった~~~~~!!!」と夜の海で叫びました。
さてさて、今夜は『サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクト2020』第一回調査の最終日。
実は、ここの調査が結構重要と思っています。昨日がピークになるだろうという予想は、実は我々が集めてきたパズルのピースを繋ぎ合わせておぼろげながらも見えていたんです。(それでも、前々日までなんの兆候も見つけられなかったときは、自信が持てずエキジット寸前に「このまま産卵しなかったらどうしよう・・・」という恐怖に苛まれていましたが・・・)
でも、この下弦の月の当日の夜のデータってほとんど見つからなかったんです。スグルくん(通称・博士)によると数日は産卵をするらしいということなのですが、一体ピークとの差はどれくらいなのか??
非常に興味がある!!!
第10話に続く。
*途中、興奮しすぎて「進撃の巨人」ネタが混入してしまったことをお詫び申し上げますm(__)m
ここまで、読んでいただいてありがとうございました。このnoteのストーリーはあくまでAKARI視点で展開していくストーリーでので、多少の独断と偏見からの表現があることもございますので、ご了承ください。
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