なつめ

理系の大学4年。気が向いたときに読んだ本の感想や日記を書こうと思います。

なつめ

理系の大学4年。気が向いたときに読んだ本の感想や日記を書こうと思います。

最近の記事

最近、満たされないみたいで。

タイトルの通り、私は最近、なんだか満たされない気持ちになっているみたい。 本を浴びるように読んでいて、自分を正当化してくれる言葉を探して、何かを渇望しているよう。 まるで、言葉を食べてる感覚。 たくさんの小説を読んでも、満たされるのは読んだ後の数分。そのあとはすぐ別の言葉を探していて、心の渇きが続いてる。

    • 私が持っていて、持っていないもの。

      ふと、今、独りだと。自分は、今すごく独りなんじゃないかと感じることが増えた。 街に出ると、目に入る家族連れや手をつないで歩く恋人たちが目に入る。それらはとてもまぶしく見える。彼ら、彼女らは、私にないものを持っている気がするから。誰かに愛を伝えて、ちゃんと相手と向き合って、傷ついて、誰かに愛される喜びを知っていたりするんだろうなと思うから。気持ちを伝える勇気、傷ついてもいいと もういいと思える衝動的な何か、心がなぐような安心感、触れ合う喜び。別に誰でもいいから愛してくれと思っ

      • とある小説ととある映画を見て。

        人と親しくなればなるほど、その人を思ってしまうほど孤独を感じることがよくある。 執着みたいな、嫉妬みたいなものが出てきて、辛くなる。 そして、昔、同じ場所で笑い合っていたはずの人は、今、全然違う場所で、私の知らない誰かと、私がわからない何かで笑っている。 人は1人の人だけでは成り立っていない。どんな人でも、私以外の誰かと関わり合って生きている。当たり前すぎるのだけれど笑 最近、そんなことを考えてふと寂しくなる。 今日、とある小説を読んだ。 ある人と親しくなれば、自分の

        • 就活、研究室、レポートにバイト

          ねえ。忙しすぎるわ。 気づいたらずっと肩に力入ってて、肩こりひどい。一息つきたい。早く就活終わりにしたい。ゆっくり本読みたい。 でも、自分で自分を食わせていくために、お金がいる。だから職が必要。焦りたくないんだけど、ずっと焦っている気がする。これやらなきゃ、あれもやらなきゃって。捨てきれないものが多すぎて、大雑把にできない自分に腹が立つ。 あー。どうか、来年の春までには社会人の切符が手に入りますように。

        最近、満たされないみたいで。

          付き合わない関係。

          好きな人と付き合いたいですかと聞かれたら私はこう答えると思う。 付き合うってそもそもなんですか。 ものすごく面倒くさい人間である。しかし、考えてしまうのだからしょうがない。 それでは、付き合うということについて考えていく。 ある辞書によると恋愛的な意味での付き合うは、『恋人と交際する』ということのようだ。なんだか曖昧である。 ここで、一般的な付き合うを私の勝手な偏見から勝手に想像して考えてみた結果が以下である。 付き合うとは? まず相手の合意が必要。付き合ったらで

          付き合わない関係。

          先輩への恋文。

          大好きな先輩が卒業してしまう。ゼミで発表するパワポスライドはいつもわかりやすくて、そんなに高くない声は妙に心地よく私の耳に届いた。奥二重の目は優しくて、ある日言われた ありがとう助かったよという言葉とセットで私に向けられた屈託のない笑顔はキラキラしていた。 研究室に行ったら先輩に会えるかもしれないから今日はメイク気合い入れようとか考えたり、ちょっといつもよりおしゃれしようとか思ってたりしたの知らないでしょ。先輩に言われたアドバイスもできる限り拾いたかったし、先輩の口から私に向

          先輩への恋文。

          好きだったという記憶。

          こんばんは。今日も一日お疲れ様です。 さて、今夜は、確かに好きだったのにもう好きではないこの気持ちの整理をさせてください。 私は私自身のことを自分でもよくわからないと思うことが結構ある。例えば、緊張しいだと思ったら、本番は堂々とできるところ。あとは、いろんな人に自分から話しかけることができる積極的な日となんだか冴えないコミュニケーションしか取れない日があること。それから、この女優さんすごく憧れるんだよなと思ってたら、1ヶ月後には全然興味がなくなってしまっているところ。

          好きだったという記憶。

          ありがたい、と思うことが増えた。

          私は最近、他人に対してありがたいなと思うことが増えた。 大学の研究でアドバイスをくれた人や優しくお疲れと言ってくれる人。くだらないことを言ってみんなを楽しませてくれる人。率先して行動してくれる人。髪を切ったことに気づいて一言言ってくれる人。すれ違ったら笑顔でおはようを言ってくれる人。質問してくれる人。病気明けに大丈夫と心配してくれる人。 これはなんだか奇跡みたいな感じがしていて、おそらく高校生の時の私だったらそんなふうには感じなかったことだと思う。当たり前の貴重さに気づかなか

          ありがたい、と思うことが増えた。

          結婚するってどんな感じなんだろう。

          結婚とか考えるようになった。 20年とちょっと生きているとたまに結婚とか考えたりする。 私は大学生で、一人暮らしをしている。 自分のために料理をしているとき、あ、これ好きな人に食べてもらっておいしいと言ってもらえたらすごくうれしいんだろうな、とか。 帰り道、ふと上を向いたときに見えた月がきれいで写真を取って、これ好きな人にも見てもらいたいな、とか。 仕事で嫌なことがあったときに、今日こんなことがあって とまっすぐに伝えても優しく共感してくれる人がいたら明日も頑張ろうと思えるの

          結婚するってどんな感じなんだろう。

          その無意味さが好き

          8月10日木曜日。晴れ。夏休み初日。 暑い日が続いていますが元気に過ごしていますか。 今日ふと日記というものをしばらく書いていないなと思い、久しぶりに書きたい衝動に駆られて今書いています。 今日のテーマは意味について。 皆さん一度は人生の意味などという難しいことについて深く考えた時期があったのではないでしょうか。 ~中学から大学にかけて振り返っていく~ 中学 私は、中学生のころはすべての物事に絶対に意味はあると思って生きていました。今思うとなかなか熱い人間でしたね

          その無意味さが好き

          届かないメモ。

          先輩の第一印象は、明るくて、思っていることをはっきりと言える。そんな印象でした。 しかし、1年とちょっと同じ部署で過ごしてみて大きく印象が変わった気がします。今は、優しくて、繊細で、多くを語らない、そのため何を考えているのかわからない、というような印象を持っています。それは、私にとってネガティブな印象ではなく、むしろ私の好奇心を刺激し、先輩をさらに気になる存在へと変化させました。 先輩は今何を考えていますか。仕事のことですか?それとも、今日のお昼のことですか?私には、先輩が何

          届かないメモ。

          来世はイケメンに、

          イケメンになりたい 最近、どうしようもなくイケメンの男性になりたいと思うことが増えた。これは、LGBTなどのようなものではなく、ただただイケメンの男子の視界から世界を見てみたいという一種の好奇心、または嫉妬のようなものである。と思っている。 私なりのイケメンの定義:     私をときめかせる男性。つまりどタイプ。 イケメンになりたいことをいうと、なぜ美女ではないのか?と問われそうな気がするがそれはまた後々考えることにする。 なぜイケメンに? はい。では、本題にはいる

          来世はイケメンに、

          諦めと21歳の私。

          20代の仲間入りをして約2年となると、10代のころより「しゃーない。」と思うことが増えた。 例えば、すごく楽しみにしていたイベントが中止になってしまったとき。10代の私だったら、不満をそのまま表情と態度で思いっきり爆発させていたと思う。しかし、大学4年の今は違う。変わらないことはそのまますっと受け入れた方が楽だと知ってしまったし、抗うことの方が苦しいと分かってしまった。 なんだか尖ってた自分が減っていくようで寂しいな。 たぶんつづく。

          諦めと21歳の私。

          souzou

          ガラガラガッシャーン。 急に教室の後方のドアが大きな音をたてて開いた。教室にいた全員が視線を音の方向に向けた。そこには黒いサングラスと黒い帽子を深々と被りマスクで口元を隠しているいかにも悪そうなやばい男が立っている。その男は右手にハンマーを持っていた。女子生徒の甲高い悲鳴が教室に響く。男子生徒らは驚いてしまい思考が停止しているのか口を半開きにしてただ茫然と男を見ている。男はハンマーを振り回しながら獣のような声を上げて今にも女子生徒につかみかかろうとしていた。 そんな中あた

          声が好き。

          なつめです。お聞きください。 みなさん、声で人を好きになったことはあるだろうか。私は、ある。数えきれないほどある。いわゆる声フェチというやつである。 例えば、コロナで大学入学当初からオンライン授業になったときのグループワークで。一般的に多くの学生には、画面上にイニシャルの文字が静かに並んでいるだけのつまらない授業だったかもしれない。しかし、わたしにはこの人の声めっちゃ落ち着く〜、と想像に浸れる貴重で大事な時間だった。その人には、この場を借りて謝りたい。あの時、勝手に癒されて

          声が好き。

          カインは言わなかった(芦沢央)

          芸術と呼ばれる類のものに私は無知である。しかし、自分はこの作品を楽しむことができていますよ、理解できていますよ風に眺めるふりをすることが得意である。または好きとも言える。 本書を読んで、私はあくまでも本当に作品の表面上のみの視野でしか見ていないということを再確認せざるを得なかった。なぜなら、本に出てくる芸術家を仕事とする登場人物の心理描写に共感よりも狂気を感じたからである。芸術という基準があいまいで不確かなものを仕事とするには、実力ももちろんだが運も相当作用する。そのような厳

          カインは言わなかった(芦沢央)