そろそろ生理について話したい | 02_先輩からもらったタンポン、失敗に終わる23歳夏
ナプキン一筋9年目の夏、それは突然ブッ刺さった。
生理は突然やってきた。元ギャル先輩(優しい)からもらったタンポン。
新社会人になった。
配属された部署は女性スタッフしかおらず、田舎から出てきた私をお姉さま方が本当に可愛がってくれた。
結構自由な社風だったので、いわゆるOLスタイルの方も居れば、元ギャル元ヤンスタイルの強めお姉さまも居る。
ある夏の日。
蒸し暑い、嫌なタイプの夏の日に事件は起こった。
生理予定日よりもずいぶん早くに生理がきた為、手持ちのナプキンでは足りなくなってしまった。
次の休憩にコンビニで買うとして、あと3時間くらいをどうにかしなくてはならない。どうしよう。
職場の先輩に「ナプキン持ってますか?」と緊張気味に聞いてみる。
「タンポンならあるけど、大丈夫?使ったことある?」
…タタタ、タンポン。見たことも、触ったこともない。
でも、使ってみたい。自分じゃ絶対買わないし、一回どんなのか試してみたいかも。
「使ったことないけど、もらっていいですか?」
初めて手にするタンポンに、少し大人になったと感じる。(まだ手に持っただけ)
外側のフィルムに書いてある取説を読み、トイレの個室に落ち着く23歳新卒の私。
タンポン、入りません。
さて、このプラスチックを挿れるんだな…?どこまで挿れるんだ?
正直なところ、バージンでもあるまいし、こんなのチョチョイのチョイ!で挿入できると思っていた。
それは、物質的な意味よりも精神的な意味で。
まさか、こんなに緊張するとは。
異物を、自分のパーソナルな部分に挿入することは初めてなら誰もが緊張する。
それも誰かとするのではなくて、たった1人で会社のトイレでするというこの状況が、余計に不安を掻き立ててきた。
ひんやり冷たい無機質なプラスティックの筒をそっと挿れてみるものの、なんか皮膚がくっついてきてスムーズに入らないことに驚く。
無理やり挿れても奥まで行かない。もうここでいいや!と、注射みたいな押し出す部分を押して、更に驚く。
いいいい、痛い!めっちゃコットン感の乾燥してるものが、ぐいぐい押し入ってくる。
え、これであってんの?絶対あってないわ!と思い、思わず引き出してしまった。
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そろそろ生理について話したい
身体的女性として歩むわたしの人生。29年間で色んなことを経験しました。 現在進行形で15年目に突入している「生理」にまつわるわたしの体験記…
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