44歳だが、まだ見えない未来
視力の話ではない。将来の話である。
まあ、今が将来なのだが、その先がまた見えなくなった、という意味だ。
40代に入ってから、いろいろな事が起こった。
個人事業主として生きていけるようになったのも40歳前後のことだし、結婚をしたのは今年に入ってからのことだ。
「それだけのことがあれば良いじゃないか」
「44にもなって何を言っているの?」
「贅沢なハゲね」
という言葉が聞こえてきそうだが、僕は求めすぎているのだろうか。
44歳にもなれば、多くの人が自身がやることを見つけて、何ならバリバリと活躍している年齢だろう、と思う。
見つけたものを積み重ねて、極めつつある人もいるだろう。
しかし、僕はまだまだ何も極めていない。それどころか、今あるものとは別に、他の道もあるのではないか、と考えはじめている。
そんなこんなで、先が見えなくなってきてるのだ。
それに加えて、これから何か新しいことを始めるというのは、なかなか勇気がいる。
これまでの経験から勝手に想像しているのだが、何か新しい事を起こす前には、今持っているものを手放す必要がある。
必要があるかどうかはわからないが、無くすと、得るのだ。
この“手放す”ことが、この歳になると怖い。
しかしウジウジ考えていても仕方がないのはわかっている。
“今、ここ”が、これからの人生で一番若いのだ。
と、こんな44歳も何とか生きているのである。