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Technische Universiteit Eindhoven: TU/e

2024年10月11日(金) に TU/e こと,アイントホーフェン工科大学@オランダに研究室訪問したので,思い出に note をまとめたいと思う! 

研究室訪問まで

TU/e の Future Mobility チームの PI, Prof.M と初めて会ったのは,2023年9月の Automotive User Interfaces @Ingolstadt, Germany だった.わたしはこのとき,ドイツ留学中で,幸運にも学内研究費を獲得できたため,急遽ドイツ東部インゴルシュタットに行くことを決めた.国内学会とはいえ,ドイツの西から東への大移動で,加えて通常運転のドイツ鉄道 (DB) 大幅な遅延により,6時間くらいかかった.そして,その学会 3日目の Conference Dinner で近くに座っていたのが,Prof. M だった.当時は,ドイツに渡航したばかりの留学ハイテンション状態だったことあり,また他の国にも留学したい! と思っていた.そこで,Prof. M に「研究室でインターンなどは募集していますか? 」と聞くと,「ええ,もちろん.」と返答があった.軽く雑談をした後,「興味があるなら,連絡してね.」と言われた.しかし,次の月の 10月中旬頃から留学のハイテンションはあっけなく消え失せた.帰国直後の 3月は特に,ヨーロッパアレルギーのような感覚まで発症し,ヨーロッパで撮った写真を見ることすら憂鬱だった.ヨーロッパは滞在する場所ではない… 旅行で行くのが一番いい… と心底感じていたため,Prof.M との連絡はより疎遠になってしまった.春過ぎに一旦連絡を入れたが,「正直にいうと,メールの意味がよく分からないわ😊」という優しいような,そうでないようなメールを受け取り,その後は連絡をとっていなかった.
今年,アーヘンコロキアムに参加するためにドイツ出張することになり,ちょうど 2日間ほど日にちが空いた.そこで,疎遠感のある Prof.M に勇気を出して連絡をした.すると,すぐに助教の Asst. P から連絡がきた.Welcome のメールで安心した.そして,今日 11日の TU/e 訪問実現に至った.

ホテルの朝食 (大学へ行くことへの緊張で全く味わえず。。)

当日

11(金) のスケジュールは次のようだった.

  9:00-12:00   Future Mobility チーム中間発表聴講
12:00-12:30   ミーティング with Prof. M & Asst. P 
12:30-13:30   Lunch Lecture
13:30-15:30   (個人作業)
15:30-17:00   eHMI 実験参加
17:00-17:30   会話タイム with Prof. M & Asst. P

朝,8:45 に TU/e reception で Asst. P と待ち合わせ.TU/e は Eindhoven Central Station のすぐ近くで,学生がたくさん向かっていたため,あまり迷わなかった.reception で Asst. P と会い,彼のスタッフルームへ.先月,アメリカで開催された Automotive User Interfaces で会ったばかりだったので,特に緊張はしなかった.

TU/e への通学路
ヨーロッパっぽい洒落た研究棟

Future Mobility チーム中間発表 (9:00-12:00)

わたしはてっきり教室で皆んなが順にプレゼンをする堅苦しいイメージを持っていた.実際には,広いスペースで,パワポ発表やデモンストレーション,資料配布など学生は自由なスタイルで発表していた.おかげでリラックスして聴講ができた.この中間発表聴講は,外部評価者として,コメントすることを求められていた.英語の聞き取りと意思表示で精一杯の自分が,外部評価者としてコメント…? と思っていたが,結果的には,良かったと思う.少なくとも悪くはない.一生懸命聞いて,質問,コメントをした.学生のプロジェクトは,自動運転車からタンクローラー,自転車,ドローンと多岐に渡っていたが,同じ領域のため,自分の研究室とよく似ていた.合同ゼミとかあったら面白そうだなあと思った.

ミーティング (12:00-12:30)

中間発表とディスカッションは約 3時間あったがあっという間だった.その後,Prof. M とAsst. P と別室へ移動した,先ほどまでのリラックスモードと異なり,3人だけの空間.一気に少し緊張した.開口一番,Asst. P が「TU/e でどういう研究したいの? 」と聞いてきた.そして,彼と Prof. M がそれぞれ自身の考えを述べた.わたしは,今朝早起きして何とか間に合わせたスライドを落ち着いて説明した.最後に昨日思いついたとっておきのテーマを話したら,先方は喜んで,「いいね! 」と言った.とっておき,というよりかは,(こういう研究興味あるんだろうなあ) と思ったテーマで,その勘は当たっていたようだった.
ミーティング早々,一緒に何研究しようか? という雰囲気でわたしは少しびっくりした.(いや,でもそのために来たんだよね…? 感もあると思うが.) もっと適正検査なるものや何かしらあるのかと構えていた.TU/e のこのグループは国際学会でも,現役から OBOG,教員含め 10人ほどで毎年参加するような,わたしからすると大御所研究チームだった.だから,そのネットワークに入りたい考えはあった.が,そのチームと比べて実力が伴っておらず,先行きは波乱万丈感がある.

Lunch Lecture (12:30-13:30)

日本では聞いたことがなかったが,その名の通り,ランチを食べながらレクチャーを聞く時間だ.しかし,わたしは発表者のため,ランチを食べる余裕はない.聴講者は,教員+ Future Mobility の Ph.D. メンバーだった.自分の博士プロジェクト概要について,説明し,質疑応答を行った.予定より早めに終わったが,この日のランチはパン 1個を急いで頬張るに終わった.

研究棟1階 (建物内部も洒落ている)

個人作業 (13:30-15:30)

予定では,Lunch Lecture で終わるスケジュールだったが,時間が空いているなら,Ph.D. の一人が行っている研究について話そう,と言われ待機時間に.スタッフルームの Prof. M の横の席を借り,個人作業をした.

eHMI 実験参加 (15:30-17:30)

Ph.D. 学生が迎えに来てくれた.実験室に移動したら,彼は自身が行っている実験について説明してくれた.ここで気づいた.「あ,わたしってもしかしてこの実験の参加者…? 」嫌な予感は的中した.どうやら,eHMI の実験の参加者の一人となっていたようだ.わたしは,VR のゴーグルは目眩と酔いがしやすいのでとても苦手なのだが,そうは言えない.研究の説明と聞いて来たが,まさか実験の参加者とは… 1時間みっちり,VR 実験を行い,相手のデータ取得に貢献した.

会話タイム

最後に今日大変お世話になった,Prof. M と Asst. P と軽く談笑.実に丸一日を TU/e で過ごし,大満足のオランダ出張だった.朝 8:30 に来てから,もう日が沈みかけている.2人に「ありがとう」を 3回ほど言い,研究室を出た.今日一日でかなり TU/e を満喫した.Bedankt! 

TU/e day を終えて

初めての大学,初めての研究室で丸一日滞在するとは… TU/e はデザインに特化している大学で,ビルなども洒落ていたた.それにしても,去年の Conference Dinner で近くに座っていたから話しかけた Prof.M とここまで急接近できるとは思わなかった.自分がびっくり.当時は英語は全く話せず,Google 翻訳を見せながらのひどい会話だったが。。そして,Prof. M とAsst. P のお二方の寛大な優しさにも大変感謝する.また,9月にも国際学会に行っていたが,そのときに教員や他の学生が別の学生らに「来月あの子が TU/e に来るよ.」と口コミしてくれたおかげで,行く前から多くの学生が声をかけてくれた.皆さんの優しさと気遣いに大変感謝します.
夜ご飯は,ラーメン.今日はとってもとっても嬉しかったので,餃子も追加した.良い日だったと思う! 

Takumi Eindhoven
アーヘンと似ているショッピング街

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