いつかはお遍路
いつかはお遍路。一体いつの頃からでしょうか、ずっと以前からお遍路へ出かけたいと思っていました。そして、お遍路へ行くなら、もちろん歩き遍路。近頃は、バスツアーでのお遍路や車を使ってのお遍路もあるけれど、お寺とお寺の間を、ただひたすら歩くというその行為そのものに、とても大きな意味があると思っています。もちろん、歩き遍路にはとてつもない時間も体力も必要で、「言うは易く行うは難し」、誰もが簡単に実行できるとは思っていません。
例えば時間。60歳を過ぎた今も、お陰様で仕事をさせて頂くことができ、お休みと言えば、店の定休日しかありません。全長1300㎞の行程を毎日40㎞休むことなく歩いても、およそ1カ月強かかりますが、現状では、1カ月も2カ月も仕事を休むことは不可能です。かと言って、70歳位になって、この仕事からリタイアした頃には、有り余るほどの時間はできるでしょうが、果たして、そんな年齢で1300㎞を踏破できるのでしょうか。
このように、いつかはお遍路と思いながら、悶々とするうちに、この年齢まで来てしまったわけですが、60代もそろそろ半ばに差しかかり、さすがに「体力」の低下を感じるようにもなりました。もういい加減に出かけなければ、「いつかはお遍路」と思いながら一生を終えてしまいそう。
ということで、決意新たに、さて何年かかるか分かりませんが、時間が取れそうな時に、2日、あるいは3日と、小分けにして回る、「区切り打ち」にて、今年からまずはスタートすることになりました。