エコー・アンド・ザ・バニーメンのウイルの自伝(2)
ウイル・サージェントの自伝本の構成についてです。
全部で約300ページ
両親のこと、幼少期から始まります。
リバプールのクラブ、エリックスに行きはじめるのが170ページ
マックに出会うのは本の三分の二、200ページごろです。
そこからの展開は早く、あっという間にバンドになり、
デビューまで進み、ピートがドラマーとして入る直前で終わります。
両親のこと、少年時代のこと、当時の音楽の流行、時代背景に
ついて詳しく書かれています。
時系列的に進みますが、時おりウイルのバンドについての
独特で鋭い見解が語られています。
特に気になった箇所です。インディーズでシングルを出して
ラジオでかかり、喜んでいた時期です。
「僕は自分の音楽活動がクールであることだけを考えていました。
そして、バニーメンでお金が稼げる、
成功するということを考えていませんでした。
当時の自分の唯一の願いは、新しいもの、価値のあるもの、
芸術的に価値のあるものとして見てもらうことでした。
僕は将来のこととか、
バンドが何を自分にもたらすのかを考えていませんでした。
バニーメンが世界中で演奏出来るバンドになるとは
全く考えていませんでした。」
「僕のバニーメンに対する考え方は、
ゲームをしないでクールにしていることでした。
売れすぎてしまったアーティストは、
僕にとっては本当に嫌な存在でした。
ボウイでさえ、
沢山の人々がファンになっているので嫌になり始めていました。」
(現在、ウイルは自伝の続編を執筆中らしいです。
バンド活動の本編のはずなので出版を心待ちにしています。)
(2021年のMIXIより)