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トランスは瞬間的か継続的かで難易度が別格

最近、焼肉の牛角が始めた新サービスがインターネット上で物議を醸しているようです。それは、焼肉食べ放題、女性のみ半額というもの。

性別をジャッジされるというマイノリティの懸念

少し前だったら、トランスジェンダーノンバイナリー当事者たちが、内輪で、自分たちの存在が想定されていないと、不満をこぼしていただけだったで、非当事者の人たちにはなんら問題視もされなかったのではないでしょうか。

なんと言ってもただお肉が食べたいだけなのに外見がジャッジされるわけです。常に性別を問われる続ける当事者にとっては、距離を置きたくなるサービスです。

顕在化したのはトランスヘイターという皮肉

そんな当事者たちの不満を、ある方々が顕在化してくれました。それは、トランスジェンダーを危険視する人々、トランスヘイターと見なされる人たちです。彼らが女装した男でもサービスを受けられて危ういと想像もしない方向から問題点を指摘しているのはなんとも皮肉に感じます。

エックス(旧ツイッター)には女装して牛角に行ったら無事半額にしてもらえたというポストがあがっていました。真っ赤なゴスロリファッションに身を包んだ方が牛角の入店前と思われる写真と焼肉を堪能する姿がポストされていました。

牛角のサービスの危険性を鋭く指摘したと、トランスヘイトの人たちから絶賛されているようです。

それを見て、わざわざ牛角半額のために一体どれだけのコストや手間をかけたのかなぁとちょっと面白く思うのと同時に、ずっと女性の格好をし続けられるかが性自認いかんに関わると、きっと気づいていないんだろうと悲しく思いました。

瞬間的には誰でもできる性別移行

瞬間的な女装や男装性自認を問わず誰にでもできるものです。
トランスジェンダー女性の西原さつきさんによると、どんな声の男性でも一瞬だけ女性のような高い声を出すのは簡単なんだそうです。最大の問題はその状態を続けること。最初は10〜30分でクタクタになってしまうこともしばしば。高い声でい続けるためには、声にかかわる顔の筋トレ発声練習など、並々ならぬ努力が必要だと教えてくれました。
女装も同じです。女性なら想像できるかと思いますがメイク一つとってもスキルが必要です。

時々女子中学生や女子高生で冗談みたいに厚塗りメイクをしてる子を見かけることがありますが、女性であっても自分の顔に似合うメイクに辿り着くのはとても大変です。

西原さんは女性らしくなるためのレッスン乙女塾を主宰しています。出生時の性別を問わず受講できますので、興味のある方は覗いてみて下さい。

外見だけで性自認が決まるわけではありませんが、医療的施術を受けなくとも、見た目の性別を移行するのは並大抵のことではありません。

女と言い張れば女になれるおっしゃっていた方がいるようですが、それが認めてもらえる社会だったら、性的マイノリティはどれほど生きやすいでしょうか
まずはそんな世界を実現してから危険性を訴えて欲しいなと切に願います。



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