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note始めました
これまで、女子SPA!などウェブメディアなどでコラムやインタビュー記事を書かせてもらってましたが、noteを始めることにしました。
まず、noteの皆さんに、私がどんな人か知ってもらえたら嬉しいです。
私はLGBTQ+やジェンダーを考える人
一言で言えば、私は性の多様性について色々と考える人です。
私はいわゆる「LGBTQ+当事者」「セクシャルマイノリティ当事者」であり、性の多様性が広がらないと生活が困るからです。
といっても、具体的に何が困るか、分からない人も多いと思います。身近にセクシャルマイノリティがいない、いても具体的に何が困っているのか想像もつかないと思っている方も多いのではないでしょうか?
それは実のところ、当然のことです。だって、私を含め、多くの人が
「セクシャルマイノリティ当事者であることを隠しているから」
隠さなくてもいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、隠してなくても、気づいてももらえないんです。
自己紹介が難しいアイデンティティ
専門用語を使って私を説明すると「ノンバイナリー」「トランスジェンダー男性」「FTMゲイ」となります。
これらの専門用語は下記のような意味があります。
ノンバイナリー:男女のどちらかに割り振れないアイデンティティ
トランスジェンダー男性:出生時に女性に割り当てられた人が男性に移行した状態
FTMゲイ:Female To Male(女性から男性)でセクシャリティがゲイ(男性のことが好き)
とはいえ、私はそれらの説明にあまりピンと来ていません。私はこれらの言葉をアイデンティティを表す言葉だと思っているので、自分を的確に表現しきれていない、場合によっては不適切だなと感じるのです。
男性の方も、女性の方も、自分の中に、女性的な側面や男性的な側面があると思うのですが、それらすべてを無視して「男なんだから」「これだから女は」みたいなことを言われると、なんとも言えない気持ちになりありませんか?それに近い感覚です。
性別を生活の中で変えざる得ない
私は、戸籍上女性という性別を割り当てられて、女性として育ってきました。女性ではない、男性だという感覚はありましたが、生理も来たし、好きになるのも男性だけで、結婚もしました。
なので、「私は女性だ」「女性として正しく生きなければ」と思ってきました。
しかし、今から10年ほど前にLGBTに関する本を読んで「自認する性別が女性か男性であるかは、男性が好きか女性か好きかは関係ない」と知り、「自分を男性だと思ってもいいのかも?」と思い始めました。
そこから年単位の時間をかけて、周りの人にも自分が思うように男性と認識してもらえるよう生活を変えていきました。
具体的には、服装や髪型を男性的なものに変えたり、戸籍上の名前の変更手続きをこなったり、男性ホルモンによる治療を開始するなどです。
ただ、私は男性と婚姻関係を続けていて、戸籍上も女性です。男性と認識されながらも、女性としての生活も続けています。
男性と女性の二重生活はけっこう大変で、困ることもたくさんあります。そんな日々を、このnoteでは綴っていきたいと思います。
一方で、ただ生活しているだけでは、私の悩みはどう考えたらいいのか?わからないこともたくさんあります。
例えば、「自分はなぜ女性として生きられないのか?」など。
物心ついたころからずっと悩んでいますが、考えても分からないのです。その答えを知るために、他の当事者の方に話を聞いたり、専門書を読み、人が性をどう捉えているのかを学びます。そんな学びで得たことも、このnoteで皆さんに共有できればと考えています。
書きたいことをまとめると下記のようになります。
noteで書きたいこと
男性と女性の二重で感じる日々のモヤモヤ
性的マイノリティ当事者に声
ジェンダーに関わる色々な書評
ジェンダーに関わる映画評
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また、佐倉のことをもう少し知りたい、と考えてくださる方がいたらぜひこちらの記事も読んでみて下さい。