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森の暮らしin メルボルン
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メルボルンではBelgraveという中心街から電車で1時間ちょっとの田舎まちに住んでいる。
語学学校で出会ったなかよしのタイ人ろりちゃんが同居人。
ろりちゃんがお花の学校に行っているときに出会ったティファニーの紹介で住むことになった。
家を見にいくと、まず中心街からBelgrave に行くまでの間、電車から見える景色がだんだんとシティから緑になってきて、なんだかおでこの皮膚が引き上がる感覚、頭皮が広がる感覚がした。わー森ってすごいー!と思った。
〈まちの様子〉
Belgraveの駅横に小さなタウンがある。よくわからないアジア風ショップとかop shop(ブックオフみたいな)かわいい古めのカフェとか本屋さんとか小さなお店が並んでて、必要な生活はできるし、なんか可愛い〜ギルモアガールズのまちみたい!とテンションは上がった。あと各店が大きめのランタンを作り見せ合う行事が1年に1回あるらしい、面白い見たい。
家は小さい小屋みたいな、古めですごく可愛い家だった。元はオーナーがカフェをしていたためキッチンが広い。
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〈ご近所さんズ〉
ご近所のみなさんはみんな助け合いという感じ、ランドリーは共有で使ってて、これ作ったよ〜まちに買い物行こうよ〜という感じ
・ティファニー&ジョー
ふたりは私からするとオーストラリア人の素敵なところがたくさん詰まった感じ、働くのは最低限という感じで、鳥と遊んだり海や湖に泳ぎに行ったり、スケボーやギター、ジュエリー作り、森ガール森ボーイという感じです。
そしてジュエリーを作ってプレゼントしてくれたり、車で送り迎えをしてくれたり、親切の仕方があたたかい。
・ロブさん
アラスカ生まれのおじいちゃん。クマとか狩猟して生活してたらしい、今はガーデニングをしている。都市伝説的なもの好きで、水道水飲んだら病気なる説を唱えてご近所中に濾過するポッド買わせたり(ロブさんが濾過器のセールスだった場合まんまとやられている)サブウェイのパンとヨガのマットって同じ素材なんだよと言い放ったりしている。いつも家関係のいろんなこと手伝ってくれたり狩猟のことを教えてくれたりする。
・マギー
この一帯のオーナーおばあちゃん。持ってるお家も家具も布も食器もとってもセンスがいい。家具などは全部マギーが貸してくれた。犬のpickle(小さい小さい犬)と今名前ど忘れちゃったけど大きい犬と暮らしている。
pickleだけは外に出したらめちゃくちゃ怒るたぶん。毎回「pickleだけは外に出ないようにして」と訪問すると3回くらい言われる
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〈星たち〉
実は家に着くには、斜度23%の激坂(小野田坂道でも自転車じゃ登れないと思う)があって、それが割と長い。遊びにきた友人は文句を言う口を閉じなかった。そんな坂をどこか行くには登り降りするんだけど、いつもそこを通ってるため慣れる。
夜に家に帰ると、よく道が見えなくて暗い坂を登る。登り終えると、家の明かりが見えて上を見上げると星がすごく綺麗。生活の小さな文句とか、未来のなんとなくの不安とか、そういうのは毎日いろいろあるけど、なんとなく空を見て、なんとなく星がきらきらしてるのを見てるとすごくぼーっとする。
星は私たちが小さい時も生まれてない時もずっと光ってたのかーって自然ってすげーってなる。
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ろりちゃんは星をとても崇拝しているため、私のビザの手続きがいろいろあった際、「ビザ通るために星に願いな。自分の嫌いなことをやるって交換条件言うんだよ」って言われて、私は「3ヶ月毎日絶対お風呂入ります」って言って、ビザの問題は解決したんだけど、解決後にろりちゃんが「実は私も星に願ってて、もし解決したら2人で10キロ走るって言っちゃった。」と言い放ったため私たちは10キロ走ったのでありました。
鳥の声がよく聴こえて、音楽のように聴こえる時もある。生活は軽視されちゃいけない、大切なものなんだなと、森の生活が教えてくれる。
特に私たち(私とろりちゃん)は外国人で、ビザやそれぞれの人生があって、この生活は永遠ではないと鮮明にわかる。だからこそ、今に感謝しようといつも話す。
きっとそれは、どんな生活をしていても一緒で、ずっと変わらないってことはないから、大切だなと思うことだけでも少し違うのかもしれない。