エピローグ問題

私の小説。エピローグがあるものと、ないものがあります。
ただ! 最終的に本になる前の段階では、エピローグを書いていることは結構あります。

一番記憶にあるのが『殺した夫が帰ってきました』。
これはパソコンにも残っていますし、実際、最初に書き上げたとき、担当さんにも送りました。
なぜそれが、本になったときにエピローグがなかったかというと「ない方が良いと思います」という担当さんの一声があったから。
もちろん、私自身が「そうですね」と思ったからカットしています。なんていうか、テンションが違い過ぎたんですよね。本をお読みになってくださった人は想像しやすいと思いますが、かなり緊迫したラストシーンのあと、わりとテンション高めの軽い感じのエピローグがついたら、どんな雰囲気になるか…。

逆に『私が先生を殺した』でも、担当さんに「エピローグ必要ですかねえ…」と言われたものの、3、4回書き直して、実際に発売した本にもエピローグはあります。これはもう、ラストシーンの雰囲気を少し変えたかったからです。あとは、読者さんへのフォローといいますか。

で、今修正中の作品も(発売時期は未定)、エピローグ付けるか付けないか問題になっております。
なくてもいいんじゃない? でもあってもいいんじゃない?
という感じです。私自身が悩んでいます。
今のところ結論は出ていませんが、とりあえず書いてはあります。

ちなみにこの、エピローグ問題。
同じ担当さんのときに持ち上がります。
考えてみれば、他の担当さんには言われたことはないかも。
たぶん、好みもあるとは思うんですよね。
最近は言われるかな?と思ったら、私のほうから先手を打って「これ、カットしませんかと言われそうなんですけど」と言っています(笑)

悩ましいですね。自分が読者のときは、欲しい派ではあるんです。最後まで教えてー!って思うので。
でも作者としては、なくてもいいんじゃね? そこまで書かないほうが面白いんじゃない? と思ったりもするわけです。

さてさて、最終的にどうするか。
発売したものがすべてです。
なので、書いていたとしてもエピローグがなかったら、ないほうが良かったと、私が判断したということです。
うーん……どうしよう。。。

ちなみに、今web TRIPPERで連載中の

『復讐の準備が整いました』のことではありません。こちらは4月に発売予定ですが、エピローグがあるかないかは、本を読んで確かめていただけると嬉しいです(笑)

今悩んでいるのは、恐らく、その次に発売する予定の作品です。
そしていつになるか、予定は未定―――。




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