桜井美奈

作家。新潟県在住  電撃小説大賞でデビュー  著書「きじかくしの庭」「塀の中の美容室」「殺した夫が帰ってきました」「相続人はいっしょに暮らしてください」「私が先生を殺した」など お仕事のご依頼、ご相談など→ mash316jp☆yahoo.co.jp まで(☆→@)

桜井美奈

作家。新潟県在住  電撃小説大賞でデビュー  著書「きじかくしの庭」「塀の中の美容室」「殺した夫が帰ってきました」「相続人はいっしょに暮らしてください」「私が先生を殺した」など お仕事のご依頼、ご相談など→ mash316jp☆yahoo.co.jp まで(☆→@)

マガジン

  • 桜井美奈の仕事歴

  • きじかくしの庭 番外編(短編)

    メディアワークス文庫から発売した「きじかくしの庭」「落第教師 和久井祥子の卒業試験」の番外編(短編)をこちらで公開いたします。

最近の記事

文学フリマ東京39!

2024年12月1日の文学フリマ(東京)に、望月麻衣さんが率いるサークル『新月館』にて 新刊「北海道アンソロジー」が頒布されます。そこに私も参加させていただきました。 表紙、背表紙はこちら。 「北海道アンソロジー」ですので、どのお話も北海道が舞台です。 参加メンバーは、望月麻衣さん、きたみまゆさん、寺地はるなさん、藤白圭さん、保坂祐希さん、町田そのこさん、そして桜井美奈です。 凄い作家さんたちばかりで、途中で自分はここで書いても良いのだろうかと、怖くなりました。しかも皆

    • 『眼鏡屋 視鮮堂 優しい目の君に』が発売しました!

      あらすじ(公式サイトより引用) 眼鏡屋店主&大学生男子の奇妙な同居が始まる 「私が、あなたの見える世界を美しくします」目の異変で大学野球部を辞めたばかりの岸谷奏多は、オプトメトリストを名乗る「眼鏡屋 視鮮堂」店主・天宮玲央と、奇妙な同居生活を送ることに。居候の条件は店と住居の掃除、ご近所さんの将棋相手、食費を入れることだけ。視鮮堂は毎週水曜の夜に一名限定の客を迎え、客にぴったりの眼鏡を作るという。そんなお店に、一人二人と客が訪れて————。 作者がネタバレします。 今回は

      • 作品に取り込まれる幸福感と恐怖感

        珍しく、真面目?な創作話です。 いや、それほど真面目ではないですけど。 来月発売する作品を含めて、これまで13作品書いてきました。14作品目も、終盤に近付いています(今は、何度目かの修正をしているところです)。 ですので、15作品目を書き始めました。 これまで私、ファンタジーが入った作品も出版していますが、多くは「剣も魔法もない世界」を書いてきました。 ……殺人事件にリアリティーがあるかと言われたら、何とも言えませんが、そこは置いといて(残念ながら、現実世界にありますから

        • 『私、死体と結婚します』が発売します

          3月15日ころ、に角川春樹事務所から『私、死体と結婚します』(ハルキ文庫)が発売する予定です。 あらすじ(公式サイトより) 看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった──。七海が下した驚きの決断とは? 今回も、4Pのあらすじ漫画を日

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        • 桜井美奈の仕事歴
          1本
        • きじかくしの庭 番外編(短編)
          4本

        記事

          2023年もお世話になりました

          今年はご挨拶をサクッと…と思いますが、いろいろと、お世話になった方々がいますので、難しいかな…。でも例年より、短くさせていただきます。 デビュー10周年。できれば2冊は出したい!と意気込みましたが、結果的に1冊でした。量が多ければいいわけではありませんが、量も出したいというのが本音。 書いてはいましたが、なかなか思うようには進まず、といった感じの1年です。 それでも! 5月に発売しました、「私が先生を殺した」はご好評頂き、何度か版を重ねてもらうことができました。本当にあり

          2023年もお世話になりました

          超緩い、乗り鉄の話

          鉄道に乗るのが好きです。 といっても、鉄オタを名乗れるほどの知識はないですが、2021年に『幻想列車 上野駅18番線』 を書くくらいですから、鉄道好きを名乗らせてもらってもいいかな、とは思います。 昔から鉄道に乗るのは、妙にワクワクしていました。 分厚い時刻表を見ながら、一日でどこまで行けるかと、勝手に旅行プランを考えた高校時代。今はアプリばかりになりましたが…。 リアルで乗った最長は、青春18きっぷで函館から新潟まで1日で帰ってきたときです。さすがに疲れましたけど、い

          超緩い、乗り鉄の話

          書きたいもの、書けるもの、求められるもの

          デビュー作「きじかくしの庭」は学校が舞台で、最新作「私が先生を殺した」の舞台も学校。 学校を舞台にした作品は久しぶりですが、書きたくなかったわけではなく、実のところ、ずっと書きたいと(各社の編集者さんに)言っていました。 「きじかくしの庭」の作中にも書きましたが、高校生って大人でも子どもでもないとき、じゃないかと思っています。都合よく子どもになったり、もう子供じゃないから、と言ったり。 大人からしても、時と場合によって、振り分けている気がします。 個人的に、その揺れる感じが

          書きたいもの、書けるもの、求められるもの

          『私が先生を殺した』が発売しました!

          特設サイトを作っていただきました。 サイトを見ていただければ、私が語ることなど何もない気がしますが、せっかくなのでまあまあ語らせていただきます…。 私が受賞したころの電撃小説大賞は、受賞作個別の作品のサイトはなかったように思います。ですので、作家生活11年目にして初めてのことです! こちらのサイトには、 ・あらすじ漫画(4P) ・紹介動画 ・登場人物紹介 ・第一章丸ごと試し読み など と、盛りだくさん! 本当にありがとうございます。 『殺した夫が帰ってきました』と

          『私が先生を殺した』が発売しました!

          2022年もお世話になりました。

          今年も残すところあと数日。 全日本選手権(フィギュアスケート)が終わると、今年も終わるな…という気分になります。 さて、今年はこれまでにないことを経験させていただきました。 1月の紀伊國屋書店新潟店様へ訪問させていただき、7月には紀伊国屋書店梅田店様にもお邪魔し、さらに10月には新潟店様で、綾崎隼さんとトーク&サイン会まで…。 「殺した夫が帰ってきました」は、2021年4月に発売した本ですが、ありがたいことに本当に長くお店に置いていただきました。現在も多くのお店に置いていた

          2022年もお世話になりました。

          電撃大賞受賞作、「きじかくしの庭」が重版しました!

          すでにTwitterに書いたことですが……きじかくしの庭が重版しました。この件につきまして、皆様にご報告とお詫びがございます。 きじかくしの庭は2013年2月に発売した私のデビュー作です。そして電撃大賞の大賞受賞作でもあります。 大変おめでたい作品ですが、実は本をいただいてから、私がした修正作業が反映されていないことに気づきました。 端的に言えば、編集者のミスです。間違った状態のまま、本になりました。 2月の平日の日中の自宅で、一人で泣いていた記憶があります。「初版での修正

          電撃大賞受賞作、「きじかくしの庭」が重版しました!

          新刊「相続人はいっしょに暮らしてください」が10/13に発売されます!

          お久しぶりです。Twitterでは毎日のようにどうでも良いことをつぶやいていますが、noteはすっかり放置しておりました…。すみません。 さて! 10月13日に、祥伝社文庫から「相続人はいっしょに暮らしてください」が発売されます! こちら、出版社の公式サイトになります。 タイトルからわかるように、今回は相続のお話なんです。無茶ぶりの遺言に振り回されつつ、過去との決着をつける人たち。ざっくりしすぎですが、そんな感じで書きました。わかりやすいあらすじは、出版社のサイトか画像

          新刊「相続人はいっしょに暮らしてください」が10/13に発売されます!

          2021年、ありがとうございました!

          note更新していなかったと思って確認したら、4月21日以来です。 スミマセン、何のためにやっているのかと思うレベルですが、今年は3月、4月に新作を出すことができましたが、それ以降は勤務は多いけど新作の発売はなかったわけで……スケートの話なら、全日本選手権も終わった直後ですので、書けると思いますが、いかがいたしましょうか? え、いらない? デスヨネー……。 とはいえ、今年ほどびっくりな年もなかったわけで、皆さまにお礼を申し上げたいと思います。 まず、3月に漫画「塀の中

          2021年、ありがとうございました!

          殺した夫が帰ってきました

          実際にあったらヤバいですよね。ヤバいっていうか、ホラーです。 ただ、ホラー以前に殺すなよ、というツッコミもあると思いますが…。 ハイ、小説のタイトルです。 2021年4月6日に発売した「殺した夫が帰ってきました」(小学館文庫)。めでたく重版が決まりました! ありがとうございます! というお礼&ご報告と、何か裏話を…と思っているのですが、作品を書こうと思ったいきさつを暴露すると、ネタバレになるという、非常に説明が難しい作品(注・私にとっては)。 とはいえ差し支えない範囲

          殺した夫が帰ってきました

          桜井美奈の仕事歴

          2013年にデビューしてから、ありがたいことに小説の仕事を続けております。X(旧Twitter)をメインに利用していますが、書ききれなくなりましたので、こちらにまとめることにしました。 2012年 第19回電撃小説大賞 大賞受賞 https://dengekitaisho.jp/media-download/981/d3b789d64b7d9b27/ 2013年 2月『きじかくしの庭』(メディアワークス文庫)受賞&デビュー作 2013年 8月『落第教師 和久井祥子の卒

          桜井美奈の仕事歴

          「きじかくしの庭」「落第教師 和久井祥子の卒業試験」について

          デビュー作でもある「きじかくしの庭」とシリーズである「落第教師 和久井祥子の卒業試験」の番外編を、メディアワークス文庫のホームページで公開していましたが、公開終了となり未公開状態が長く続いていました。 版元の了承をいただきましたので、こちらで公開したいと思います。せっかくですので、知人に配布したハガキの文面も、当時のまま公開したいと思います(画像なので見づらいかもしれませんが)。 「きじかくしの庭」も「落第教師 和久井祥子の卒業試験」の紙本も、まだ取り扱っていただいている

          「きじかくしの庭」「落第教師 和久井祥子の卒業試験」について

          落第教師 和久井祥子の大学受験

           年が明け、初売りという言葉に財布の紐が緩んでいるのか、買い物袋を手にする人たちが、いつもより多くいるように感じる。  そんな光景を、暖かい店内からガラス越しに眺めていた和久井祥子は、財布の中にいくら入っているかを思い浮かべた。 「私もこっちにいるうちに、何か買おうかなぁ」  特に欲しいものはないが、他人が楽しんでいる様子を見ると、取り残された気分になる。冬休みが終わり、勤務が始まると、時間の余裕がなくなるのも焦る理由だ。 「僕はこの前、冬物を一通りそろえたから今回はパス」

          落第教師 和久井祥子の大学受験