Letter2 一つ目の大学生活〜志望校ではなかった大学に入る16年前の私へ〜
大学に入学した私へ
入学おめでとう。
こんなこと言われても、たぶんあなたは全然嬉しくないんだよね。わかってるよ笑
今、未来への希望もなく、特にやりたいこともなく、やる気もなく、でも、行かなければ・・・そんな気持ちでいるのかな?
今の私だったらすぐに辞めてしまいそうだけど笑、あなたは行かなければならないという義務感でいっぱいだと思う。
たとえもう一年浪人しても、結果は変わらないだろうことは自分でわかっていたし、かといって、どうしても前向きになれない、そして、大学に行かない勇気もない・・・そんな頑なな自分がたまらなく嫌だと思っているはず。
お父さんが亡くなって、色々大変なのに、全部私のやりたいようにさせてくれたお母さんにも申し訳ないと思ってる。
先に言ってしまうと、そんな風に思っていながら、あなたは4年間授業を休みません笑
思った以上に、その大学はしっかり勉強しないといけなくなるよ?
今、大学に通いながらもう一回センター試験を受けようかなとも思っているはず。
もし、わだかまりがあるなら、進めてみてほしい。
後悔はしないよ。
今は何も期待していないかもしれないけど・・・
入ってみてわかると思う。
色々な人がいるはず。
あなただけじゃない。
みんなが色々な思いを抱えてる。
そのうちわかると思う。
不本意で、やる気もなくて、素直にもなれない、どうしようもない状況で、
もし今、私の目の前にいたら、
「いつまで引きづってるんだ!本当に甘えてる!」
と、一発叱りたいところなんだけど・・・笑
たぶん自分でもそう思っているのに、頑固だから、なかなか素直になれないんだよね笑
そして、そんな自分を好きになれないはず・・・
でもね。
今の私からあなたには、感謝しかない。
入学して、通ってくれて本当にありがとう。
そこに通ってくれなかったら、
今の私はいません。
人に素直に接することができるのは、あなたの強みだから、どうかそれを忘れないでほしい。
友達から色々なことを教えてもらえる。
沢山の暖かい出逢いで、あなたはだんだん、心の氷が溶けていく。
行かせてくれたお母さんがどれだけ大変な思いをしたかは、卒業するまで、お母さんから聞くことはありません。
ちなみに、お母さんは今とても元気です。
今の自分が嫌でも大丈夫。
どうか出逢いを大切に。
それが結果的に、自分を大切にすることにつながる。
冬の後には春が来る。
大丈夫。
あなたの春はここからだよ。