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Letter22 社会人二年目〜最後に職場へ行く私へ〜
実家の周りはしんと静まり返っていた。
犬の散歩で外に出ると、
車も、人もいない。
お店も閉まっている。
こんなにも静かなものなのか。
街がこんなに静かになることはもうないだろう。
いや、
またいつものように人や車が行き交う日はいつ来るのだろうか。
仕事は完全にストップしていた。
大学の入学式は4月はじめだった。
交通は動くのか。
引っ越しはできるのか。
全くわからなかった。
3月の下旬になると、市内は少しずつ交通が戻ってきた。
どうにか、大学周辺のアパートを見つけ、
住むことはできそうだった。
引っ越しができなければ、当面はあるもので生活すればいい。
お世話になった職場に挨拶に行った。
当時の私の出来る限りのお礼を持って行った。
他にできることが思い浮かばなかった。
寂しい。
身体に気をつけて。
また来てね。
頑張って。
実家から70km離れた支社勤務。
最初はなぜ私だけと思った。
でも、今は、
本当に良かった。
感謝でいっぱいだ。
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