本当は怖い「帰りたくなったよ」

朝ドラ中興の祖として伝説的な「ゲゲゲの女房」主題歌。
ドラマの内容と合わせて、パートナーの絆を歌ったように一見見えるが、この歌の後日談を考えると、とても怖い。

この歌のストーリーはこんな感じ。
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夢を追って(多分)都会に出たが、うまくいかず、故郷に残してきたパートナーに元気付けてもらおう、きっと自分のことを迎え入れてくれる、そして、もう一度(都会で)やり直そう。「君」がいるから、僕は夢に向かって羽ばたけるんだ。
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これを見て、「いい歌じゃないか」と、男は思う、と、思う。
女性は多分「は?」と思うだろう。

まず、男は「一人で」都会に出ている。
パートナーを置き去りにしているのだ。
しかも、バレないと思っているんだろう。都会では「出会いと別れが忙(せわ)しく」、である。
取っ替え引っ換え遊んでるんだな、この男。

そんな状態であるということ、パートナーは十分勘づいている。勘づかないなら、もう、諦めている。上書き保存だ。
弱ったからと田舎に戻ってこられて「元気付けてよ」と言われて「うなづい」たり、「笑ってくれ」るわけねえだろう、なのだ。

都合のいい女扱いされた、田舎の(元)パートナー。
「帰りたくなったよ」と言って帰ってきた彼に、どんな仕打ちをするのだろうか。

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