お金を育てるコツがあるとすれば・・・
将来に向けてお金を育てるコツがあるとすれば、『時間』をかけて『コツコツ』と『成長する資産』で育てていくことがコツになります。『時間』『コツコツ』『成長する資産』の3つがそろっって初めてお金が育っていきます(=大きくなる)。その3つより大切なことは、何のためにお金を育てるのか?という『目的』の明確化なんですね。今回は『目的』についてのお話馳せませんので・・・。
『時間』は、日単位、週単位、月単位ではなく、10年以上の視点で考える必要があります。例えば、平均株価の推移でみると、日単位・週単位・月単位で見ると、上がるか下がるかの「ばくち」に近い動きによって形成されます。10年単位の視点で考えると世界の経済成長(人口×人の欲望)によって経済拡大は発生し続けると考えられます。経済拡大は、日単位・週単位・月単位で発生するものではなく、年単位で徐々に拡大していくものです。そのため『時間』をかけると考えるには、10年単位で考える必要があります。
現在、ウクライナ危機を見据えて景気指標の低下がみられます。日経平均・TOPIX・NYダウ・SP500などなど、世界中の株価も下落傾向にあります。今後、この状況がネガティブな方向に向かった場合、一層の景気指標下落が考えられます。世界的にネガティブな流れに向かい、エネルギー(原油)に波及する可能性もあり混乱が生じる可能性も考えられます。
『時間』軸で考えるとこれまでも戦争(戦闘)は日々起きており、戦争(戦闘)がきっかけで景気指標の悪化が見られました。2000年以降であれば、イラク戦争(2003年~2011年)東ティモール内乱(2006年)リビア内戦(2011年)ISIS・イラク内戦(2014年)などさまざまな危機に直面しています。戦争(戦闘)が無い瞬間が無いと考えてもよいでしょう。
このような状況でも10年単位で見た経済指標は拡大し続けているわけですから、いかに『時間』をかけて資産を育てることが大切かが見えてきます。「戦争があるから安全資産に避難させよう」「戦争があるから、今はやるべきではない」「戦争が終わって景気拡大が見込める時期まで待とう」など『時間』を無駄にすることは、どうかと思いますね。
次に『コツコツ』についての考え方ですが、これは一括投資であれば「無視する力」であり、積立投資であれば「ドルコスト平均法」です。一括投資の「無視する力」は、自分の資産が減っていることを知らなければ、損しているときに止めることは無いため、資産を増やすことになる事です。積立による「ドルコスト平均法」も増えていても減っていても継続する事で結果的に増やすことになるわけです。「ドルコスト平均法」で増やすためにも短期的な上げ下げを気にすることが無いよう「無視する力」が大切になるわけです。
最後に『成長する資産』で育てることですが、『時間』をかけても『コツコツ』努力をしても『成長する資産』で育てなければ資産を増やすことはありません。積立で単純に増やすことはできますが、積み立て努力以上に殖やすことはできません。
では『成長する資産』は何があるか?この成長する資産とは何か?今ブームになっているものなのか?これから勃興するものに賭けるのか?昔からある投資手法なのか?
まず今ブームなもの(DX、ナノテクノロジー、AI・・・)などなど恐らく数年で一般化してブームではなくなるでしょう。そのため、流行りに賭けることは、数か月程度の短期的な損益を狙うことはできますが、長期的な資産成長は得られないでしょう。
次に、これから勃興するものに賭けることを考える場合、未来を見据えて投資を行うことになりますが、世の中のまともな経営陣は、必死で未来を見据えて成長戦略を描いているわけです。しかし、うまくいくかどうかは消費者が決めることで、どうなるかはわからないわけです。10年前に今のSNSスタイルが想像できたか?10年前に今のスマートフォンが想像できたか?10年前に今のネットショッピングが想像できたか?全て今は当たり前ですが、10年前に想像できた人は、なかなかいないのではないかと思います。
すると、『成長する資産』とは、昔からある投資手法が最善の選択となると考えます。その投資手法を、ある程度理解し実行することが資産を殖やす方法となるわけです。
と、長々書きましたが、すべてネットに出回っている情報です。知っている情報ばかりだと思います。そこで、自分自身が資産を殖やすための最適な手法で資産運用を行っているかを振り返ってみましょう。
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情報がありふれている時代です。まずは、情報を精査する力を持つことが大切なことです。金融資産の情報においては、殖えるものがクローズアップされたり、デメリットが誇張されて発信される場合があり、両極端の部分が記憶に残っていきます。それをもとに投資戦略を立てたとしてら、それは投資ではなく投機(ギャンブル)になること間違いなし!
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