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30代前半 世帯年収800万 土地建物4500万円 いけますか? 共働き世帯ならOKか?

クレヨンしんちゃん 野原家で想定してみました。。

♯ファイナンシャルプランナー
♯住宅購入資金
♯住宅ローン

よくある住宅購入時の資金相談です。家を買いたいけど、将来の生活が心配で一歩踏み出せない人って多いと思います。
30代前半で住宅購入を考えると、お金の心配があって悩んでいるケースってよくあります。住宅ローン支払いを続けられるか?教育資金は準備できるか?老後は大丈夫か?という「住宅」「教育」「老後」のお金の心配です。

考え方はシンプルで、収入と支出と貯蓄残高の3点です。
Excel(表計算)が使える人であれば、日単位で収支表を50年くらい作ってみて、その間にマイナスになるときがなければ問題ないと考えられるわけですが、作成するのはなかなかしんどいものがあります。年単位くらいであればネットにキャッシュフロー表が落ちているのでそれを入力すれば予想できますね。自分で作業したり考えたりするのも面倒な人は、以下の考え方も参考になるかもです。

生涯収入と生涯支出で収支を考えてみることです。

前提
夫35歳、妻29歳、子供5歳と0歳としてみましょう。クレヨンしんちゃんの野原家をイメージしています。購入前の金融資産500万円。車保有あり。

まず、生涯収入(万円)
夫の年収600として、45歳時に650、55歳時に750で65歳までとしてみまして退職金1500(比較的大きな会社の平均的な年収モデルとしてみました)そうすると、65歳まででざっくり2億を稼ぎ、1500の退職金として2150となります。手取りは75%程度(15%社保、5%所得税、5%住民税)とすると15000+1500(退職金は非課税計算)となり16500がサラリー合計です。65歳から70歳までは年収180万円アルバイトで5年で900、手取りは730程度。70歳から年金受給となって年金は毎月13と少なく見積もってみます。70歳から85歳までの15年で、2340を受け取ることができるとしましょう。
そうすると、生涯獲得資金(サラリー+年金)は18840となるとしましょう。
妻は3年後(0歳が3歳になった)に働いたとして、当初は年収100として、0歳が10歳になるくらいで正社員250としてみると、32歳から39歳の7年間で100×7=700。39歳から65歳の26年で250×78%(社保+税)×26年=5070とします。65歳から70歳はパート100として500。年金受給は70歳から90歳の20年が毎年95として、1900。生涯獲得資金(サラリー+年金)は、8170としましょう。

夫婦合計で18840+8170=27010と考えます。
生涯獲得資金が2億7千万円ですから、なんとなく幸せそうな人生になりそうな予感がします。

次に支出を考えてみます。
 【住宅資金】から考えます。
住宅購入資金合計で4500として、現金200(土地建物契約金100+100)借入4300、35年返済、借入期間の金利は1.5%としてみます。(変動金利で上昇したケースか、全期間1.5%固定のどっちでも)総返済額は5530になります。

【教育資金】は、
5歳のしんちゃん最終学歴を私立理系大学一人暮らしとして、大学学費4年で700としましょう(現在の私立理系4年学費を600として13年後の学費が上昇(年1.5%)したとして)一人暮らしの仕送りは月10。4年間で480。そうすると大学時は700+480で、1180としましょう。高校は私立高校。当時の世帯年収が750+250で1000となるため私立高校無償化の枠外と考えると、学費が毎月5、3年で180となります。中学校、小学校は公立費用(給食費毎月1だけ)と習い事、毎月2として、毎月3×(6年+3年の108か月)で、324としましょう。すると、大学1180+高校180+(中学+小学校)324に、保育園2年の24を足すと、1708です。そこに入学準備、制服、成人式コストを200とすると、1908となります。
0歳のひまちゃんは、3歳から6歳まで毎月1の保育園(1×(4年の48か月)で48が加算され、あとはしんちゃんと同じ公立小学校→公立中学校→私立高校→私立理系大学一人ぐらしパターンの1732+200で1932になります。
ふたりでは、3840ですね。けっこうしますね、一人2000という数字がわかりやすい目安になります。

次に【生活費】(月単位と年単位)と大型支出を考えていきます。
毎月の生活費を
食費5、雑費3、光熱費2、通信費2、被服費1、医療費1、保険1、娯楽費1)の16
毎月16×12(月)×50年で9600
。。。という単純なもので計算すると大きくブレます。

子供の成長とともに支出は増加するので支出増加期間を20年、子供独立後の夫婦2人の30年は現状維持としますが、その間インフレもあります。まあそんなにしっかり読み込む人もいないと思うので、簡単に説明。今の生活費16がインフレ1.5%だとすると、50年後は30になりますね。その真ん中の23を生涯生活費基礎とします。23×12×50=13800、そこに子供成長による支出増加額を加算してみて、今は16だが、年インフレ1.5%と消費増加2%で3.5%増加を20年と考え、20年後は28になります。先ほど、1.5%のインフレは加味して23を基礎にしているので、23が、20年間だけ2%の消費増加の影響を受けるとしてみると、23の基礎は20年後31になる。20年間の平均を27としてみて、基礎から+4が12月20年続くことになり総額960が加算。13800+960=14760が生活費総額と計算します。

【年単位】は、(車車検整備15、車保険6、損保2、固定資産税12、帰省10、旅行20)65を40年程度としましょう
65×40年=2600 このインフレは面倒なので加味しません。

大型支出(住宅メンテ(外壁、水回り)500、車買い替え350×3台で1050、家具家電が10年サイクル60として、4サイクルの240)総額1790ここもインフレ無視しています。

そうすると、生活費【月単位】14760【年単位】2600【大型支出】1790で19150

住宅返済5530
教育資金3840
生活費19150
そうすると、人生での消費額総額が28520となりますね。

収入と支出で
収入が27010、貯蓄残が300、支出が28520ですので、-1210になりますね。あくまでもグロスですので、途中のキャッシュフローは無視しています。きっと堅実に教育資金積立と老後積立、現預金の資産運用をするはずなので考えてみます。

教育費は、獲得収入の中に児童手当を加味していませんでしたので、一人1×12月×18年(0~3は、1.5、以降1,18までに延長したと想定)一人総額234として、しんちゃんは5歳から18歳までの1を世界株運用(利回り6.5%)。13年間で+226くらいを見込めます。ひまちゃんは、1歳から18歳まで1を世界株運用(利回り6.5%)17年間で+336くらいを見込めます。教育費で226+336=562が増えている可能性もありますね。児童手当を単純に積み立てるよりもNISAなどを利用してつみたて運用していくことがいかに重要かとわかると思います。
教育資金つみたて運用で、+562の可能性があります。


さらに、老後に毎月1を35年つみたて運用(世界株、年6.5%)したとしましょう420の積立総額は1345(+925)くらいのプラスは見込めますね。
現預金100も老後用に運用した(世界株、年6.5%)とすると、35年後には770くらいになったとすると(+670)。
老後のためのつみたて運用と、一括運用で、+1595の可能性があるわけです。
資産運用で+562+1595=2157ですので、単純計算のー1220は吸収できそうですね。

これを表計算でグラフ化してみると、貯蓄推移の創造ができます。ご覧の通りで、貯蓄額(折れ線グラフ)がプラスマイナスゼロ地点を推移しているので、破綻はしていないと考えられます。


4500万円の住宅購入でもどうにかなる預金推移(折れ線グラフ)



人生の収支ををグロスで考えたとすると、どうにかなる計算が成り立つわけですね。途中途中でのキャッシュフローできつくなる時期は、大学生になったときでしょう。その時の世帯年収は1000程度で、手取り780くらいあると思いますが、学費と仕送りで295が出ていくわけです。住宅ローンが年間157、生活費300もあるしとかんがえると、
手取り780-大学高校355-ローン157-生活300=-32となるわけで、その時の収入だけでは赤字になってしまうわけです。そのために、教育資金用積立を頑張るわけですね。さらに教育ローンもあるわけですので、どうにかなる。と思います。
現在35歳、0歳のひまちゃんが大学卒業まで21年。21年後は56歳。56歳から老後のための積み立てをぐっと増やしたとすると、もう少し余裕がでてきますし、老後の金融資産の一部は運用しながら取り崩すことも考えられますので、幸せな生活が送れるのではないかな?と考えることができますね。


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と、こんなにスムーズに想定できる家庭は多くない印象があります。年齢、収入、支出など各家庭で違うわけです。収入が増えていく見込みの会社ばかりではありませんし、そもそも平均値ですから、半分の過程は平均以下なわけですから。さらに、途中で離婚したりすると、キャッシュフローは大きく変わるわけです。人生は予想された数字で動くわけではないので、目安にはなるかもしれませんが、これをもって安心に変えることはできないと思っています。日々を精一杯楽しんで、悔いのない人生であれば、それでいいんじゃないかなと思う時もありますね。

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さくらファイナンシャルプランニング 浅井誠



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