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となりの雑談 EP.109 に聞き耳を立ててみた 「広場で会いましょう」

これは『となりの雑談』というポッドキャスト番組を聞き、そのエピソードから感じたことをまとめたnoteです。

番組やnoteを書くに至ったきっかけはこちらから。

https://note.com/sakurae/n/nbc683b628925

今回は2025/02/11に更新されたEP.109「広場で会いましょう」に聞き耳を立てています。

足りない……じゃあどうする?

今回、ふたりは「足りない」ということから、おしゃべりをはじめます。

「あれが足りない、これも足りない」――そんなふうに感じることは、ありませんか?
私は、しょっちゅうです。でも、すべてを持っている人なんて、そもそもいない んですよね。

「足りない」と感じたとき、それは本当に埋めるべきものなんでしょうか? 

つい「足りないものを埋めること=成長」と思いがち。でも、実は「なくても困らないもの」なのかもしれません。

サクちゃんは「それがあると困るのか、困らないのか」で判断しているそうです。「困らないなら、ならいいじゃん」ですませてしまう。

立ち止まって考えると、なくても困らないものって意外と多いのかもしれません。

ないと困るものは?

そもそも、誰もが何か欠けてるんです。

でも「これがないと困る!」と思うこと、ありますよね。
それって本当に 「ないとダメ」なもの なのでしょうか?

ポッドキャストを聴きながら、「これってヨーガ哲学の『アパリグラハ』だな」と思いました。

アパリグラハとは、「必要以上に持たない」「執着しない」こと。
物理的な所有だけでなく、考え方や習慣にも当てはまります。


アパリグラハを知っていますか?

アパリグラハ aparigraha

梵:अपरिग्रह aparigraha
英:destitute of possession, renunciation, rejection

不貪。

必要以上に所有しないようにし、余分なものを放棄すること。

ヨガ・アーユルヴェーダ用語辞典より

アパリグラハは、ヨーガにも仏教にも出てくる考え方です。

人はいくらでも欲しくなるもの。だから、自分に必要ないものは欲しがらずに執着しないで生きなさい。という意味だと私は捉えています。

あなたにとって、ないと困るものは?

でも、「私には、これがないと困る」というのは、人によって違いますよね。必要か必要でないかは、自分が決めることです。

ある人は、衣食住に不自由がなければそれでいい。と思うのだろうし
別の人は「私はスポーツカーに乗って、ブランド物を持っていないと困るぅ。」というかもしれません。

これって、どっちがいいとか悪いとかじゃありません

「ないと困る」の裏に何か隠れていませんか?

二人の話は続きます。

スーさん:みんなが好きになるものが好きになれたほうが、処世としては楽だと思う。正直。
サクちゃん:まあね。仲間もできやすいし。
スーさん:でも、突き詰めて考えてみて、困るか困んないかでいったら困んない。
サクちゃん:困んない。
あとさ、今自分で言ってて気づいたけどさ。ちょいずれの、例えば「みんながハマれなくて、私はダメだ」と思っているけど、本当は仲間がほしいだけだとかさ。
友だちがほしいみたいなときの欲を「私はたりない」ってなってるんだったら、ちょっともったいないよね。頑張り方が違ってくるから。
分解だいじ。
スーさん:分解だいじだよね。

となりの雑談 EP.109「広場で会いましょう」より

でました。分解。
感情を分解すると他の感情になるんじゃない?っていう、深い話。今回は「困る」です。

ないと困るに隠れている思い

ないと困るの場合、なにに困るのか?なぜ困るのか?と自分に問いかけるのがよさそうです。

ノートに書きだすとわかりやすいかもしれません。

出てきたものは、ホントに困るものですか?

ないと困ると思う理由はなに?

変えたくないという気持ち

番組の後半は、サクちゃんがお菓子屋さんで働いていた時の話題でした。

サクちゃんは、お菓子屋さんで働いていた時、現場の人にカイゼンを提案するのが大変だったそうです。

話を伝える大変さ

私も、工場でルールを変更する立場を長くしていたので、その気持ちがよくわかります。

確かに製造現場の人たちは、言葉にするのが苦手な人が多いんですよね。
「問題がある」と指摘されるのもイヤだし、慣れたやり方を変えるのは面倒。
だからこそ、伝え方を工夫しないと、話が進まない。

そして、あとひとつ面倒な理由があると私は思います。番組には取り上げられませんでしたが……

新しいやり方をすると、どうしてもミスが出るんです。
だから、どんなに効率が悪くても「やり慣れた方法でやりたい」と思うのは「ミスなく働きたい」という、プロとしてのプライドでもある。

当時、私はそう感じていました。

現場に話を聞いてもらうためには…私の場合

話を聞いてもらうためには
「教えてやってる」感を出さないこと。「おなじ」仕事をする仲間だという意識を持つことだと思います。

もう昔の話ですが、新製品の話や技術的な話で研究所の人が来ると「おまえたちには、わかんないだろうけどね」感が強くてカチンときたものです。

どこに行っても、周囲を下に見た時点で負け。 これは、どんな現場でも変わらないかもしれませんね。

まとめ

今回の私的まとめはこちら。

  • 「ないと困る」と思うもの、本当に必要?

  • 「足りない」を分解すると、別の感情が見えてくる

  • 変化を受け入れるには、対等な関係が大事

「ないと困る」って、本当に?
もしかしたら、それは「なくても困らないもの」かもしれません。

そう思ったら、ちょっと気持ちが軽いかもしれませんね?

では、今回の聞き耳は、このあたりで…



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