時田桜

旧さくらちゃん教 自己紹介:東大数理系所属。ラブホテルオーナーになりたい。

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推せない、オタクになれない。

急にハエトリソウが欲しくなって、日本食虫植物愛好会の会合に参加したことがある。 1人で参加するのは怖かったので、元恋人Aを召喚した。 花、草、きのこ、貝や動物昆虫などの写真を送ると一瞬で名前を教えてくれる「生物特化型AIみたいな人」である。昔、デートでサンシャイン水族館に行ったときには、サンシャイン水族館にある魚の名前を全部知っていて、逐一目の前の魚の名前と特徴を教えてくれた。そのときは、今ほど画像認識AIの精度が高くなかったので「歩く音声ガイドみたいな人」だなと思っていた

    • 小学生専門家庭教師が考える「子供に勉強をさせる方法」

      ※この文章は就活のときに書いたESを元に書き直してみたものです。 私は大学入学後してすぐ、小学生専門で家庭教師という仕事を5年間行っていたのだが、かなり人気だった。本業(大学生)がありながらも週5,6は家庭に訪問し、新規は基本的に断るという程度の人気だ。 通常、家庭教師の実績というと、所属大学や教え子の進学実績を挙げると思うが、私は自身の一番の実績をあげるとしたら、「私が家庭教師をしに行った場合、その教え子の妹や弟の家庭教師も100%の確率で頼まれたこと」を挙げる。また、

      • 元カレBの謎理論集

        大学1年生のときに付き合った元恋人Bは、私がこれまでで一番恋をした人だ。 彼は社会人になって、当時よりも体重が25キロ増えた。高収入エリート男性と若い美人女性が登録しているバチェラーデートという名のあさましいマッチングアプリがあるのだが、そこで今の彼は相手の女性から5点満点中2点(容姿・雰囲気、振る舞い、会話の全てで2点)という評価を付けられてしまった。それほどまでに昔の彼が持っていた輝きは今では失われてしまったのだが、当時の私は彼のことを神様だと他人に宣うほど熱狂的に好き

        • ロマンと引き換えに自分の人生を差し出した物理学徒の末路

          物理というとかっこいい分野が決まっている。小説やドラマ、映画に出てくる物理学者は大体、宇宙か素粒子、超伝導をやっている人々で、これからは量子コンピュータをやっている人々も加わっていくだろう。 どれだけ、素粒子分野において、理論が実験を追い越しすぎて行き詰まり、今から素粒子理論に進むと高確率で鬱になるから危険だという風潮になっても憧れを捨てきれずに進む天才は減らない。売れっ子声優を志している人と同じくらい、素粒子や量子コンピュータの領域を自らの手で発展させることを志している人

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        推せない、オタクになれない。

          東大理系のコミュニティで趣味を聞かれた場合、「カフェ巡り」とは決して言ってはいけない

          内定者懇親会の場で自己紹介をする機会があった。スライドを一枚作ってきて自分のことを紹介しなければいけない。こういうときは大体趣味を書く必要がある。ある男性の自己紹介で「普段の趣味は、漫画とアニメ(主にジャンプ)と野球観戦で、最近ハマってるのはシーシャとサウナです」というものがあった。自分でスライドを作成していてびっくりしなかったのだろうか。全国の20代の趣味を平均するとこうなるだろうけれど、本当に全てが平均な人間というのは逆に少ない。あまりにも情報量がゼロで彼がどんな人なのか

          東大理系のコミュニティで趣味を聞かれた場合、「カフェ巡り」とは決して言ってはいけない

          東大で基礎研究をしていて陥った教養主義的なアカデミック症候群

          この時期になると「修論がやばい」と言っている人が増えるが、しっかりと研究をしていた人は10月に「修論がやばい」とか言わない。10月に「修論がやばい」と言っている人は、修士2年の間の成果が修士論文しか見込めない人だろう。しっかり研究をしていた人はこれまで書いた論文や発表した研究をただ流れに沿ってまとめればいいだけだし、修論なんていう外部に発表されないものに大きな労力を注ぐことはせず、修了できる最低限のラインを狙って労力を注ぐだろう。 別に、修士2年の間の成果が修士論文しか見込

          東大で基礎研究をしていて陥った教養主義的なアカデミック症候群

          "松本人志"を30%インストールしたい。

          ロールモデル、という言葉がある。 言動や振る舞い、キャリアなどにおいて、自分にとって参考になるような人のことだ。 自分で勉強したことをもとに動いてみるよりも、誰かの真似をした方がうまくいくということはよくある。私がそのことにはじめて自覚的になったのは中学1年生で、スラムダンクを読んだら急にバスケが上達したときだ。 人生を振り返ると、私は結構人の真似をするのが得意で、自己流ではうまくいかないなと思ったときには、誰かを自分に憑依させることで生き延びてきた。 そして今、私が生

          "松本人志"を30%インストールしたい。

          生活のない生活

          自分が鬱になった原因を考えていた。 生活をすることを考えずに全ての計画を考えていた。 母親のおかげ、同居人のおかげ。 料理も洗濯も掃除も気が向いた時だけすればいいものじゃなくて、毎日の生活なのに、自分でそれをやらずに生きてきてしまっていた。 家庭科とか図工みたいな感じでしか料理や掃除ができない。家庭科とか図工の教科としてなら、同居人よりずっと料理は得意だし、掃除も得意だけれど、生活の中の料理や掃除だと思うと一切のやる気を失う。東京の人は、いつから生活に対する責任感というもの

          生活のない生活

          ラブホテルの対義語は海

          一人で出張をしていた。私はラブホテルが好きなので、その日は一人でもその土地の有名なラブホテルに泊まろうと思っていた。 でも、本当は一人よりも二人でラブホテルは行きたいから、誰か一緒に行ってくれる人がいないか探していた。そうしたら、たまたま同じ土地に知り合いの人がいたので白羽の矢を当てた。 高身長イケメンがっしり系スポーツマン高学歴理系卒。表面的な情報も悪くないし、まず飲みに誘ってみた。話している所感としてもまともそうなのと、私への好感度も悪くなさそうという手応えもあったの

          ¥300

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          今まで好きになった男の人の子供を一人ずつ産みたい

          1人で育てられるなら結婚せずに今まで好きになった人の子供1人ずつ産んでいきたい。 3年前くらいからずっとこう思っていましたが、倫理的にどのくらいアウトなのか分からないので、真剣な口調で言うことはあまりありませんでした。しかしもう24歳なので、子供を産むならいつ産むか、誰の子を産むか、私はどうしたいのか、これらをそろそろ真剣に考えた方がいいと思ったのです。 まず初めに考えられるのは、他の大多数の人たちがそうしているように、誰か一人の男性と結婚してその人の子供を1~3人産み、

          今まで好きになった男の人の子供を一人ずつ産みたい

          うつノート

          起き上がれなくなる、性欲も食欲もなくなる。このままでは死ぬしか無いという結論しか出なくなったのでまず死ぬ前に大学院を休もうと思って、履修していた授業を受けるのをやめ、応募してしまっていた学会から帰ってきてすぐに研究室のボスに少し休みますと連絡を入れた。やらないといけない発表を一つだけやってから休むことが許された。 休み始めて最初の方は、研究以外のことをするべく図書館に通って本を読んだり何か創作活動をしようと準備していた。しかし休んで1ヶ月ほど経ちそろそろ復帰した方がいいかな

          うつノート

          簡単な自己紹介

          1999年生まれ。2023年3月に東京大学卒業(学科総代)後、2023年4月から、東京大学大学院在学中。(よく文系だと勘違いされるが完全に大学では理系(数理系)) 2019年の大学入学後から、恋愛や家族、性に関する話題を中心にエッセイブログを書き始める(https://note.com/sakurachan_kyo/n/n4ec9e4fc3f21)。 2020年〜2021年には、ラブホテルの魅力を語った記事が、note主催のクリエイターコンテストで6000人以上の中から最優

          簡単な自己紹介

          わたしには、小説みたいな恋はできない

          さくらちゃんは、いつも、ソックスなんて履いているけど、それは、足首にいつも巻いてある金のアンクレットを隠すためだってこと。男の人と会うときだけ、彼女は、それを見せるのだ。シーツの上で、さらさら揺れると、綺麗なのよ。そう、私に言ったことがある。それも、ココアにバターを落とすと、おいしいのよ、というような自然な調子で私にひそひそと話して聞かせるのだ。 憧れていた。こんな風な私に。 やっと、手に入れた。でも、ぜんぜん、山田詠美の小説の登場人物には、私、なれなかった。 恋人に、綿密

          わたしには、小説みたいな恋はできない

          春休みの"普通な"一日

          ※はてなブログに書いてあった記事をnoteに移行中です。これは、2019年3月の記事を再開したものです。 *************** 暇な春休みの1日をここに書いておく。昨日のこと。 ____________________ 朝の7時半 朝早くにいつも目が覚める 朝はご飯 朝は洗い物 顔を洗う 日焼け止めを塗る 薄いメイク 彼の家に向かう 家の奥にはグランドピアノ 隣に聞こえぬように重い鍵盤をそっと叩く 声をひそめるようにSomeone in the Crow

          春休みの"普通な"一日

          「ラブホは私のディズニーランド」の原点を見つけました。

          昔、一年半くらい前に書いていたブログの文章の下書きを自分のメモの中から発見しました。全然覚えていませんでしたが、私はこの時から、「ラブホはディズニーランドみたいだ」と言っていました。面白かったので、noteに載せようと思います。 せっかくなので、その時の写真も追加して載せておきます。 ____________ 【タイトル】新しく恋をした教祖はブログに戻って参りました。 私、また新しく恋したみたいです。なんで恋したか分かるかというと、すごい胸がドキドキするんです。嘘じゃ

          「ラブホは私のディズニーランド」の原点を見つけました。

          できれば意味不明な芸術家になりたい。

          「○○大好き。このメンバーで本当に良かった!!またいつかこのメンバーで遊びに行こうね✨✨」 Instagramの投稿に添えられた文章は、大体みんなこんな感じ。私もInstagramはもう5年くらいやっているけど、こんな感じ。 「ザ・普通」「何のひねりもない」文章。でもそういう文章を書いていられるのは、それでなにも困ることがないからなんだと思う。別に、Instagramの投稿で恋愛ポエム並みの熱い想いを書いても仕方ないし、書こうと思っても書けないし。 でも、はじめて、好き

          できれば意味不明な芸術家になりたい。