知らんけどきっとこういうこと。
※即興小説トレーニング様から
お題:調和した14歳 制限時間:15分 読者:74 人 文字数:740字
「おめでとう!14歳!」
母親が持ってきたのは、白と赤のコントラストが映えるショートケーキだった。細身のロウソクは無機質なそれに彩りを添えている。
「ほら、ふーって!!」
「早く消さないと俺が消しちゃうぞ」
「はいはい」
母も父もこの日を待っていたと言う。誕生日の本人を差し置いても、ワクワクを隠そうとしない。
期待に満ちた眼差しから顔を逸らすように、僕は息を吐いた。ロウソ