ガーデナー便り(6月号)
植栽コラム
皆さん、こんにちは。
佐倉ばら会「ガーデナー便り(6月号)をお届けします。
6月の旧暦は水無月、皆尽月などの異称があり、由来は諸説ありますが、旧暦の水無月は現在の7月にあたり、稲作にまつわる時期のものが多いです。田植えが済み、田に水を張り始める事から「水の月」→「水無月」と呼ばれるようになったと言われています。停滞前線の発生回数が増え、梅雨の時期になります。
お気に入りの株を増やす「挿し木」
四季咲き性のばらは、一番花が咲き終わり、二番花が咲く時期でもあります。丁度、これらが咲き終わる頃、春から伸び始めたシュートが充実し、挿し木の季節になります。そんな時に、手軽にチャレンジしやすいのが「挿し木」です。お気に入りの株を増やすことが出来ると、ばらの栽培も更に楽しくなるでしょう。
※ ばらの品種は、育成者の権利が保護されていて、許可なく増殖したり、苗を譲渡・交換することは禁じられています。原則として、個人で増殖た苗も、譲渡や交換は出来ませんので、あくまでも自分で楽しむためのものと、理解していただきますように。
では、実際の挿し木について説明します。
挿し木の選び方と準備
挿し木用の穂木(枝)の選び方
病気が出ていない、健康なものを選ぶ。
直径2~5mmくらいで充実した枝。
若くて柔らかい枝は、発根しにくい。挿し木用の土
赤玉土小粒(7割)、パーライト(1割)、ピートモス(1割)、もみ殻くん炭(1割)、すべて混ぜてから湿らせておく。挿し木用の鉢(5~6号鉢)
挿し木の手順
挿し木(鉢)の土に箸などで穴をあける。
穂木を30分ほど吸水させる。
挿し穂をつくる。(吸水した穂木を、約10cmほどに切る→1枝で数本とれる)この時、葉が大きいときは半分くらいに切り詰める。葉の付け根の少し下をよく切れるカッターナイフでカットする。
挿し穂を1鉢に数本さす。さす深さは3~5cm位(発根剤を使用すると発根率が高い)
挿し木後は、たっぷりと水をやり、半日蔭で雨の当たらない場所で管理する。(そのまま、1週間葉が緑色を保っていれば発根の可能性が高いです。)
用土が乾かないように水やりを続ける。
この状態で、1ヶ月程度は絶対に挿し穂を動かしたり、抜いたりしないことが大事になります。その後の管理方法につきましては、7月号で説明します。6月は、挿し木の季節になりますので、お気に入りの株を増やしたい方は、楽しんで準備をしてみてください。