中学聖日記① 〜中学生に手を出した話〜

時は3年前まで遡ります。
私は当時、大学2年生。教員を目指していた私は、某大手学習塾でアルバイトをしていました。

その塾には、夏期の通学型合宿がありました。受験生のために用意された、4日間の勉強合宿(泊まるわけではない)です。私は4年間、その合宿に参加しました。

大学2年生のときの合宿。会場は都内の某カンファレンスセンター。私は「今年も憂鬱な四日間が始まる〜」と気持ちが沈んでいました。何せ、講師側も大変なんです。ほぼ休憩なしで、生徒の自習を傍でサポート。朝から晩までです。心身が削られる、過酷な闘い。モチベーションなんてある筈がありません。

この合宿は、4〜5人の生徒対1人の先生でグループ分けされ、(毎時間グループが変わる)授業をするわけではなく完全なる自習を4日行うというものでした。
そのあいだ、先生は分からないところを指導したり、褒め言葉を書いた付箋を生徒名前に貼ってあげます。

初日、私のグループには「舜」(仮名)という生徒がいました。髪の毛が長く、いかにもバンドが好きそうだなぁという偏見が第一印象。
とても静かで、黙々と問題を解く姿が心に残っています。

お昼ご飯のとき、私はグループにいた生徒とたくさんお話をしました。ですが舜はあまり輪に入ってきません。だから私は、舜に

「ギターやってる?」
と尋ねました。完全な偏見です。

すると舜は、今まで伏せていた顔を上げ
「やってます」と私に微笑みかけました。その時の、心開きました!🙌🏻 といった手応えは今でもよく覚えています。

そこからの進展は凄まじいものでした。
舜は私のことが好きだったようで、私が手渡した付箋のみを机に広げ、勉強を必死で頑張っていました。
勉強に飽きると、私に目で必死にアピールし、付箋を頂戴と訴えかけてくるのです。

周りの先生から見ても、生徒から見ても
舜が私に惚れ込んでいることは確かでした。
その時はまだ、特に言葉で好きと言われたりはしていません。

それに加えて、あらゆる地域から集まってきた合宿であるにも関わらず、舜の校舎は私の最寄り駅の校舎だったのです。なんだか、こちらも意識せざるを得ませんでした。

その夜です。
私たちの関係が一気に進展する出来事が起こったのです。


続く🍓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?