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資生堂のメイクレッスンに行ってきた!

自分磨きをしてみよう、と思ったのは去年のことだ。
このノートもそうだし、自由時間が増えた分、なにかしてみようと思った。
そこで、とりあえず半年前に、パーソナルトレーナーについて週に一度トレーニングを始めた。
週に一度という程度なので、見違えるほど!というわけではないが、完全に消え去っていた腹筋が、最近どこにあるのかわかるようになってきたし、腰痛や肩こりに関しては劇的に改善したと思う。
ただし、ダイエット効果は、今のところない。

わかってるのだ。ダイエットは、しょせん食い物である。
過去に15キロとか痩せたことあるからね! そんでリバウンドしてっからね!!
そんなわけで、ダイエットに関してはまだまだ全然ひどい有様だ。
今は健康に過ごせればそれでいい。とりあえずそんな感じだ。

で、資生堂のメイクレッスンである。
こっちも、「一度メイクを習ってみたい」という欲求はあった。だが、めちゃめちゃに尻込みしていた。
そもそもデパートでBAさんと話すのもしたくない。およびじゃねーよ、と言われそうでめっちゃ怖い。
私はもともと自分の顔が丸顔で不美人だと思っていて、写真を撮られるのも大嫌いなのだ。

ただ、コンサートにいく以上、おめかしはしたい。
今年新しい仕事をはじめる上で、人に会うことも増える予定だ。
そうなると、そろそろ「若いころに覚えたメイクのそのまんま。年頃にあわない」とか言われる年代な以上、ここらでパツイチ、決めてやりますか! と一念発起したわけだ。

選んだのは、資生堂のメイクアップレッスン。
とにかくここは、評判がいい。良すぎて、全然予約がとれないくらいだ。
毎月1日に、翌月分を受付するのだけど、五分もせずに埋まってしまう。
実際、10月、11月と、私は敗退を続けていた。
そして迎えた12月。
新年あけて、生まれ変わるには良い時期じゃないの!? と、いつになく気合をいれて、私は予約に挑んだ。
今回は時間もきっちりアラームかけて、五分前にはサイトにログイン。下準備もばっちりで、体制は万全だ。かかってこい!!

結論としては、無事予約できた。
ぶっちゃけ、気合があれば、ぴあの一般のチケットのほうがよほど無理ゲーだと思う。
なので、オタクはひるまず挑戦してみるといいと思うな!!

当日は、普段通りのメイクをして来てほしい、とのこと。
予約時間の少し前に到着すると、ロビーで問診票などを書く。
これ、行った人がわりとみんな書いてるけど、ほんとにきれいでいい匂いすんのね!!
黒基調の、どちらかというとシックでクールな部屋なんだけど、空間を広くとってるからか、リラックスが稼げてる(この表現は「様子のおかしいインテリア店」さんの影響)。
背筋が伸びるような軽い緊張と、それでいて『もてなされてる』、特別なハレ感が良い。

それは、受付のお嬢さんたちの対応も理由なんだろうな~~~。
このあとのレッスンでもなんだけど、本当にきれいなのに優しくて(ひどい偏見)、おばちゃんでも化粧下手でもめっちゃ優しくて丁寧で、それでいて親しみやすく接してくれるの。良いとこはめっちゃ褒めてくれるし、かといってそれにお世辞感がない。まさにプロや。おプロ様や。
はは~~~と地面にめり込みそうになるけど、ここはしっかり!学んでいきますよ!! まあまあのお金払ってるしね!!!

で。
まず、いつものメイク写真を撮って。
そっから、そりゃーもー丁寧にメイクを落としてもらって、すっぴんで一枚。
そのすっぴんと、資生堂が合成で作った「理想的な顔バランス」とを比べて、「どこはよい。どこをカバーするか」を数値で説明してもらう。
これはねー、わかりやすくて良かった。
あと、私が自分で思ってるより丸顔でないことに驚いた。
むしろ、数値で見たら、「…わりとバランスええやん」とちょっぴり自信ついたりして。
ただ、私が一番嫌いな部位である、目と眉の間が離れてる問題。ここはやっぱ、かなりバランス悪いってなってた。そうっすよねー、知ってるー。
彫が浅いひらったい顔だからしゃーないのだけど…。
「このあたりをカバーできるようにしていきますね」
お嬢さんの言葉を信じるしかねぇ。

で、実際のメイク。
道具はいろいろな中から選べて、自分が使ってるものを指定もできるけど、今回はわりとお任せした。
片方を説明しながらメイクしてくれて、もう片方を自分でやってみる、という繰り返し…なのだけど。
これがまあ、目から鱗が落ちる落ちる!!

「お客様は、お肌がきれいでシミもなく、赤みもほとんどないですから、まずファンデーションはほとんど塗らないでください」
断言するお嬢さん。
「人間は、目の下の。頬の三角形部分がきれいになっていれば、『この人、肌きれいだな』と思って、それ以外の場所はほとんど見ません!」
えええええ。マジすか。
というか、そこを明るくきれいにすることで、メリハリがついたり、粗に目をいかなくさせたりできるらしい。
視線誘導のテクニック。なるほど、インテリアでいうとこの、フォーカルポイントやな!!(なんでも自分が知ってることにもっていく)

実際、私の場合は、顔の中心部分以外ファンデーションは使わなかった。使うにしても、かるーいタッチのものを、日焼け止め兼用下地の上にうすーく塗るだけ。
え…マジか…? これでいいの…?
いつもは、ついつい顔全体、「塗っとけばきれいなはず!」とばかりに塗り広げてしまっている私、愕然。
そんで結果として、時間がたつにつれて化粧崩れまくってトイレで青くなっている私、呆然。

そんでもって。
「お客様の場合は、二重で線もはっきりしているので、アイシャドウの濃い色でキワを塗るのは不要です!」
「ノーズシャドウは骨の上を全部!! 影があれば、目の錯覚で距離が縮まって見えます!」
「下まつげのマスカラは、やんなくていいです!」
…わー。
要らないの多いの、らっくーーーー!!!!

多分これは、私が『メイク苦手です』と先に言ってたし、多分見た目でわかったんだと思うけど…。派手に作りこみたい方には、多分こういう指導はしないと思う。
これはいわば、『最低限だけどきれいにする』というルートで案内される、美への登山!!!
めちゃめちゃしんどいの想像してたけど、これなら…私、いける! 登れる!!!

しかも、ほんと合間合間に「目が大きくて印象的ですね」とか「このきれいなお肌を生かさないのはもったいないです」とか、そりゃもー気持ちよく褒めてくださるわけですよ。
一番嬉しかったのは、「メイクしてて、楽しいです」って言葉だったかな。
私にとって、おしゃれというのは半ば義務で、「やったってブスだし、デブだし」という意識はどこかで拭えなかった。
でも、こうやって美のプロに優しくしてもらえて、なんだか私でもきれいになれるんじゃないかって、すごく思えたのですよ。
今回、ただ学ぶために来たのだけど、思わぬセラピー効果。半端ない癒しでした。

全部終わって、もう一度撮影してみる。
ビフォーアフターで比べると…たしかに、全然印象が違う! 明るい!!
メイクそのものは、実は前より薄いのに、きちんとして見える…しゅ、しゅごい…。

このメイクのやり方は、図式に丁寧に書いていただけるので、今はそれを鏡にはっつけています。
使った化粧品は、アプリで確認可能。
ついでに、下の階で早速、いくつかは購入しちゃいました(ここもすごいお姫様扱いしてくれるので…やばかった)。

自分にご褒美が欲しい疲れた中年女子のみんな!!! しんどい日常に癒しがほしいだろう!? 絶対、絶対おすすめ!!!(私は資生堂に払っただけで一銭ももらってません)

自分磨きっていうと、なんか『自分探し』みたいなしゃらくささを感じるのですが(私があまのじゃくなだけ)、でもやっぱり、たまには大切だなぁと思いました。
次はカラー診断かなー。あと、…写真の撮られ方みたいなの、習ってみたい。いい加減、集合写真で毎度しんどい思いすんの嫌だし…。

いくつになっても、楽しいとかきれいを目指してみるのも、悪くないんじゃないかなーと。そんな風に思いました。


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