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トロントのデザイン会社・・・の経理部で働いてみた パート2【会社での日常】

前回のカナダ・トロントでお仕事シリーズ 第6弾の続きです!今度は私のトロントの会社での日常生活についてお話ししましょう。パート1を読み逃してしまった方はこちらからどうぞ:

初めてカナダにやってきたときから思っていましたが、カナダの人たちの働き方ってかなりラフです。銀行員がコーヒーを片手に接客業務をしていたり、バスの運転手が乗客を乗せたバスを止めてコーヒーを買いに行ったり(これはラフというか自己中)もちろんすべての人がそうとは言いませんが、全体的にリラックスしているという感じです。

朝の風景

私の働いたこのトロントのデザイン会社での全員の出勤時間は9時半ですが、前後15分ほどはキッチンが大賑わい(ちなみに私たち経理チームの部屋はガラスの壁を挟んでキッチンのすぐ隣です)。ほとんどの人がコーヒーや紅茶を用意していますが、朝食まで作り出す人もいます。うちの会社には冷蔵庫はもちろん、IHのコンロから鍋やフライパン、食器類もそろったキッチンに加え、コーヒーや紅茶、砂糖、はちみつにコーヒー用のミルクやクリームなども全て会社もちで提供されています。

ちゃんとしたキッチンがあるので、人によっては卵やパンを持ってきて、会社についてから朝食を作ったりしています。一時期は会社が従業員のために購入したパニーニグリルやジューサーも大人気で、朝からジューサーの音が鳴り響いていた時期もありましたが、社内の流行はあっという間に変わっていくので数か月後にはしまい込まれていました。

私はというと、あまり帰りが遅くなるのも嫌だし朝の静かな時間が好きで仕事もはかどるので、たいてい8時半には出社してコーヒーをいれ仕事を開始します。社内に他にも数人同じような考えの人がいて、同じEarly Bird(アーリー・バード。早起き鳥)としておしゃべりする機会も多かったです。

勤務時間と働き方

勤務時間は基本月曜から金曜の9時半から6時ですが、個々の都合に合わせて1時間ほど早く始めて早く終わったりすることも認められています。学校に通っていたころはそのおかげで授業に間に合うように退社できましたし、子供がいて送り迎えがある人にも助かる勤務体系です。

私はいつも朝着いたらまずはメールチェック。ざっと見て急を要するものがあるかどうか確認します。あとは自分の業務内容に入ります。週に一度はチームミーティング(部署会議とでも言いましょうか)があり、部署内で共有するべき内容の確認と、私たち経理部ではそれぞれに担当するお客さんが振り分けられていて支払いの請求も行っていたので、支払い状況をみんなで確認するなどします。

基本的にはそんな感じでリラックスした環境ですが、必要とあらば残業(Overtime オーバータイム)もあります。私たち経理部の場合は年末年始の忙しい時期や、年度末処理のある時期に、遅いと夜9時くらいまで残業することもあります。午後7時以降まで残業する場合や週末に働かなければいけない場合は、会社が帰り(週末の場合は往復)のタクシー代とデリバリーでの食事代を負担してくれます。年度末処理でチーム全員で残業する時なんて、早々と4時ごろから「今日の晩御飯は何にしようか?」と話し合うのがひそかな楽しみでもありました。

そんな残業の日々の穴埋めも兼ねて、私の会社ではクリスマス・年末年始は毎年2週間会社を閉めます。これはトロントのオフィス系の会社では割と一般的です。また私の会社では5月から9月までの夏の間は金曜日が半日、また祝日で3連休の時は金曜日も休みになって4連休にしてくれます。私たち経理部はまだ残業が少ない方ですが、デザイナーさんたちは締め切りに間に合わせるのに残業することがとても多いので、少しでもワーク・ライフ・バランス(Work Life Balance)の助けになるようにというのが目的です。

Work Hard, Play Hard(よく働き、よく遊ぶ!)

景気が良かったころは数年に一度慰安旅行もありました。私の働いた7年の間ではニューヨーク州のイーストハンプトン East Hampton(マンハッタンから車で約2時間ほどのビーチリゾートエリア)、フロリダ州・マイアミ Miamiとカリフォルニア州のナパ Napa(ワインカントリー)の3か所にそれぞれ3泊4日で行くことができました。トロントとニューヨークの全従業員が集まる機会もなかなかなかったので、いつもメールや電話でやりとりするニューヨークの同僚に会うことができるいい機会にもなりました。

もちろん飛行機代、宿泊費、食事代など全て会社もち。経理部にいる分経費をいつも目にするので、こんなにお金かけちゃうの?!と思ったりもしましたが「こんなにかかってるんだから楽しまないと!」という意気込みにもなりました(笑)こちらの写真はイーストハンプトンの時の。

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またデザイナーさんのインスピレーションのためにと銘打って、日常でも様々な小イベントが開催されます。デザイナーさんたち以外で構成されるAdmin team (アドミン・チーム)主催でクリスマス・ブレックファスト(朝食)と称してワッフルやフルーツを用意したり、ハロウィンの日はみんなコスチュームで働いたり。日常に飽きることの少ない、楽しい職場でした。このデザインチームはみんなでバナナなハロウィン。

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ちなみに、会社にいるときはみんなで仲良くしていますし、上司と部下の関係も、おおむね部活の先輩と後輩のような親密な関係ですが、日本のような仕事の後のお付き合いの飲み会、みたいなものはありません。

職場で個人的に仲良くなったグループで週末に一緒に出かけたりはしましたが、あとはチームや会社全体での集まりはたいてい経費が会社もちなのでみんな喜んで参加(それでも来ない人もいます)。そういう時は就労時間後や週末に集まって食べに出かけたりしました。そうでなければみんな仕事が終われば「じゃあまた明日~」とさらっと帰宅。ちょっとドライだな、と感じることもありますが、変な気を使わなくていいのは楽です。

ざざっとですが、そんな私のトロントの会社での日常生活。日本ではバイトでしか働いたことがないので日本と比べることができませんが、トロントにある会社の中でもちょっと変わった、楽しい会社だったと思います。産休後に転職するまで8年半(実質7年)この会社で働き、今も続けている経理の仕事の基礎をしっかりと学ばせてもらいました。

THANK YOU FOR READING ☆ SEE YOU NEXT TIME

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