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本当に2倍で売れた?!カナダで家を売る(前編)

おかげさまでたくさんの方に読んでいただき、スキしていただいた2年前の記事に続きができました!実はnoteをお休みしていた間に実際に家の販売、購入をしまして(お引越し)、それがまたなかなか面白い展開になったので、そのお話をしたいと思います。ちょっと長くなるので今回は前半のお話です。

こちらが今から約2年前の記事:
カナダで家を買って、気づいたら価値が2倍になっていた話|桜木タッタ in カナダ・トロント (note.com)


最近のトロントの住宅事情

以前にも書きましたように、カナダの家の価値は上がります。もちろん新築の家の販売もされていますが、リノベーションや中古住宅の売買も人気で、見た目は古い家でもドアを開けたらモダン住宅、なんてこともよくあります。

トロント近郊の物件を載せているサイト、ZOLOによりますと、先月のトロントの中古住宅販売価格の平均は120万カナダドル(1億3千500万円ほど)。
高すぎて、若い人が家を買えない(頭金が出せない)というのは相変わらず問題になっていますが、近年投資用の家に新しい税金がかかるようになったり、コロナ後の2022年3月には2.45%だった金利も、インフレ抑制のために2024年4月までに7.2%まで上がり、持ち家家庭にもなかなか厳しい状況になっています。

我が家の場合

そんな住宅事情なので、世間では家が売れにくい状況になっています。
前回書きましたように、我が家の価値は購入から5年経った2年前の時点で約2倍になっていましたが、あれから2年経ったからといってあれ以来価値は上がりませんでした。
むしろご近所が一番高く売れていた時期よりは少し落ち着いた(下がった)状態。それでも先に新しい家を買ってしまったので売るしかない、という状況。買った時のお話はまた別でお話します。

「売れにくい」時というのは、家の値段も高くできないし、売り出してもなかなか買い手が現れません。逆に「売れやすい」時には買いたいという人が同時に何人も現れて、売るのにセリ状態になり価格がどんどん上がっていきます。日本じゃあまり聞かない状況ですよね。

我が家は不動産屋さんと相談して、この時の適正価格で売りに出しました。それでも購入時の約70%増しだったのでその時点で大儲けですが、新しい家の価格のこともあったので、万々歳というわけではありませんでした。

カナダで家を売る手順

ここでは私たちが辿った、家を売る際の一般的な手順をご紹介します。

手伝ってもらう不動産屋さんが決まったら、まずは家を見学・販売できる状態にします。

断捨離大会&大掃除です。

我が家の場合は息子の赤ちゃんの時の家具やおもちゃなどがたくさんあったので、知り合いにあげたり買い取ってくれるお店に持って行ったりしました。また飾ってあるものをしまったり、レイアウトが個性的なもの(我が家の場合は畳のエリアがありました)を片づけて、購入する人が自分の家をイメージしやすいように「一般的な」家を作り上げます。

ビフォー
アフター

この時、見た目の悪い家具や足りない家具があるときは、不動産屋さんの判断でモダンなレンタル家具を入れたりします。
壁がはげているところがあったらペンキを塗りなおしたり、あとは我が家は古いドアノブを新しいものに変えたりもしました。ドアノブが変わるだけで随分印象も変わります。

見た目がよくなったらプロに家の中の写真を撮ってもらい、パンフレットとネットの投稿の準備をしてもらいます。これは不動産屋さんが全部手配・支払いをしてくれることが多いです。

パンフレットは記念にもなります。自分のうちじゃないみたい!

これでいよいよ準備完了。家が売りに出されます。

売りに出ると、興味のある買い手が不動産屋さんを通して家の見学をしたい、と連絡してきます。見学可能な時間は最初の時点で設定しますが(小さな子供がいるので午後8時までなど)基本的には1時間前に連絡をしてくれれば見に来ていい、というのが一般的なようです。見学中は家主は家にいてはいけないので、予定の時間に合わせて家を見学できる状態にセットして外出します。

私たちの時もたいていは前もってこの日の何時、という風に言われましたが、時々「今から1時間後に見学入れていい?」という感じで急に連絡が来たりして、急いで布団を直したりキッチンに出したものを片づけたりして外出しました。

これがなかなか精神的に疲れるプロセスで、我が家は売れるまでに約2週間かかりましたが、正式に売れるまではいつでも人に見せられるようにしていなければいけないので、2週間ずっとどこか自分の家でないような感じがしながら過ごしました。

興味のある人の見学を受け入れるのと共に、週末にオープンハウスをするのも一般的です。土曜と日曜の午後2時から4時といった時間が一般的で、この時も家主は外出、手伝ってくれている不動産屋さんが家にいて見に来る人の相手をしてくれます。
私たちも普段は近所のオープンハウスへ行くのが好きで、しかもふらりと立ち寄った家を気に入って購入したタイプなので、オープンハウスをやりました。

そんな感じでごくごく一般的な方法で売りに出したのですが、売りに出して4日後に状況をひっくり返す事態が起こります。続きは次回、後編で。

THANK YOU FOR READING ☆ SEE YOU NEXT TIME

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