羽生結弦は、行くんだ。
2021年12月27日、8時半ごろに流れた羽鳥さんの番組で
コメンテーターの石原良純さんたちが、
羽生くんについて語っていた。
代表会見、
北京オリンピックへ向けて
羽生くんが語った内容を受けて。
他のコメンテーターの男性が、
賭けだよね、という話を出した時、
いや、彼にとっては賭けではない、と。
賭けだと話したその男性は更に続ける。
だって、跳ばないで勝つ方法もあるんでしょう?
ならば、跳ぶのは賭けではないか?と。
石原さんは言う。
いや、彼の場合は賭けじゃないんだ、と。
山を一歩ずつ登っていって、ぽっと跳ぶのではなく、
ひとつずつ、、
だから彼にとっては、跳ぶと決めたら、行くんだよ。
一か八かじゃない。
行くんだよ。
他の人たちも、「行くんですよね。」
今回も、こうだった。
だから、行くんだよ、と。
段々と、羽生結弦が浸透していく。。
羽生くんの生き方が、
羽生くんのファンの人でなくても
見ている人たちに、伝わっていく
そう、一か八かのことじゃなく
ましてや賭けなどでは全くなく
羽生結弦の前には
ひとつの道だけが
見えているんだ
。。。。。。。。
26日、現地で天と地とを観た
あの日あの時感じたものを
ここに書き留めておきたい
思いつくままだから、言葉が洗練されてない
感覚ばかりの感想だけど
不思議話盛り沢山だけど
私にはとても大切な想い
26日は、ギリギリ公式練習から観ることができた
私の席はS席の後方、
羽生くんが4Aを跳ぶコーナーのあたりだった
羽生くんは曲かけ後もジャンプの確認をしている
何度も4Aを跳ぶあたりで、
何かを見たり、話したりされていた
それが私には
まるで羽生くんが氷に、何かを話してる様に観えていた
自分の胸を、ドンドンドンドンドン!って
音がこんなに離れた席にも聴こえるほど強く叩いて
また、何かを強く話していた羽生くん
まるで何かを約束してるみたいだった
後でこの時の姿がTVで放送されていたのを見て
自分自身に話してるんだな、と分かったけれど
あの日私が観ていて感じたものは
羽生くんと氷との、対話、だった
なぜそう思ったか?
それは、羽生くんが胸を強く叩いて何か話し、
その場から離れようとした時
氷が、光った様に観えたから
もう少し詳細に言うと、光って
色が濃くなった、鮮明になった
何かが、吹き込まれたみたいに
氷が生きてる様な感じに観えた
私はいつも、羽生くんが滑る順番が来るまで
胸の中で、ありがとう、って
羽生くんへの感謝の気持ちを思うのだけど
この日は何故か、
胸で思う言葉が何かに遮られて響かなくて
かき消される感覚があった
他のことを試しに思ってみると、それは響く
羽生くんへのものだけ、響かない
なんだろう?
何度も繰り返してみる
あ、響く様になった、って感じたのは
男子が始まる少し前くらいからだった
それまでは、何か空間に覆いがあって
やっとそれが、取れた様な感覚だった
天と地と 始まる
羽生くんが動き出した瞬間から
時空が変わる
今の時代じゃない。。
時を超えて旅しているような感覚
音楽が鳴っている、けど
音楽を聴いている、という感覚ではなく
音が、その場の空気、景色、時間へと、変化していく
後半3連続ジャンプのあと、
4回転アクセル跳んだ場所、
羽生くんが氷に話しかけてた場所が、
片足片腕を挙げて
上体をT字の様にして
後ろ向きに滑る時に
青紫色に光っていた
瞬きするといつものリンクの色になった
冒頭の始まり、前でなく後ろに滑る、それが
幾つもの戦いを経て来た者だけが持つことの出来る
余裕を感じさせる
頭脳と知恵と運、そして己の命を掛け合わせ
一瞬の閃光を生み出す、、
静寂の中からの一筋の閃光、
4回転アクセルを際立たせる
それはとても静かだった
他のどのジャンプよりも
研ぎ澄まされた刃が、すっと、
空間を切り裂く様で
こんなにも
ゆっくりと近付き、
まるで、ふと空を見上げた瞬間に
シュッと風が空間を切る様な
最初から最後まで、空気の香りが違った
今のこの現代のものじゃない
音楽が、音楽を聴いている、という感覚でなく、
景色に視える、空気に変わる
そして戦っている、、
前年の天と地とで観えて来た世界よりも
時が経っている、、
この物語の主人公の戦い方が、
より静かに、
より知恵を使い、
決めるべき一瞬へと、力を集約する様なものに
変化している
ああ、しかし
戦い続けるその身体は、満身創痍
分かっている
それは本人が一番、よく分かっている、だが
それでもこの主人公は、戦うことを辞めない
この命は
自分のものでありながら、自分のものでなく
進むことが、生きること、
周りを生かすことだから
この時代に、生きた宿命
自らの身に宿る命の運命
全てを背負い、この世のために身を捧げる
いのち、果てるまで
そんな、、物語が、イメージが、、
胸に流れてきた
初披露の天と地ととは、
伝わってくる印象がだいぶ違っていた
初披露の天と地とは、
この物語の壮大な流れと共に
戦う主人公の人生を俯瞰で観ながら
ラスト、再び今を生きる主人公に視点が戻って、
生きる、生きろ!という意志が
天に光の柱のように立ち昇るのを感じたけれど、
今回の天と地とは、
その中の、終わりに近いこの主人公の人生を
とても色濃く観た感覚
終始感じていた感覚は
「命をかけて」生き切る、決意と意志
そのエッジが刻むひと滑りずつに、
命が吹き込まれながら燃えて行く
本当に、言葉通りに、
命が燃えて行くのを感じた
この世のものとは思えないほど美しく、
もっと観ていたい、ずっと観ていたいと思う
羽生結弦のフィギュアスケート
でもその感じている美しさというのが
羽生くんの命が燃える瞬間なのならば
私は、胸が、苦しい
帰ってきてから
インタビューを読んだり観たりしていたら
現地で観た演技から伝わってきたもの、
この物語の主人公と、
羽生くんが自分を語るその内容とが酷似していて
震えてきた
だけど、羽生くんは笑うんだ
柔らかく
優しい声で
微笑みながら
これからも応援よろしくお願いします、って
そうだよ
これからも
これからもずっと応援していくよ
だからどうか
羽生くん自身が生きるための命は
燃やさないで残しておいて欲しい
貴方の創るこれからを
ずっと観ていたいから
そう思うのに
心からそう思うのに
羽生結弦のスケートが大好きで、
もっと観たいと思う自分
生きる糧となるほどに、
羽生くんのスケートが大好きな私は、
まるで
羽生くんの命をもらって生きているのと
同じじゃないだろうか
これ、
平昌後の会見を見た時に貫いた気持ちと同じだ
これに気づいたあの時、
涙と嗚咽が止まらなかった
どうか出来るならば
観る側の、
羽生くんが命を燃やし創る美を受け取る側の、
震えるほどの感動と歓喜が
羽生くんの命となって、
羽生くんに還元されて欲しい
エキシ前のインタビュー
代表会見とは違う羽生くんの印象
また変わっている
すっきりしている
声がナチュラルだ
羽生くんのインタビューの言葉の中には
4Aを羽生結弦が跳ぶことを望む人々の存在が
多く語られていた
ずっとひとりで向き合って来た4A
もう自分だけの4Aでは無くなったんだね
羽生くんは、
応援するみんなの想いとともに、4Aを跳ぶんだ
オリンピックへ行く
勝ちに行く
言葉を発したその時から
羽生くんの前に道が生まれ、
4Aのあるべき場所が定まった
その表情は、
晴れやかで、
どこか楽しそうにも見え、また
どこか遠くを見ているように感じる眼差し
その奥に感じる慈愛と切なさと優しさと炎
誰かのためにと思って滑る時は強い
応援してくれている、
羽生結弦なら跳べると
信じていてくれる人たちのためにと
羽生くんの発する言葉から
羽生くん自身の想いが、
多くの方々の想いと融合していく様に感じた
全日本で、有終の美を飾るのだと感じていた
数日前の、跳ぶ宣言などよりもずっと前から
三味ケースにお守りとして付けていた羽生結弦展のSEIMEIのキーホルダーが11月に、更にカバンに付けていた紫オリジンのキーホルダーが12月19日に、突然壊れて取れた
怖かった
何かあった?と
フリー後、インタビュー聞いて更に驚く
11月に4Aを何とか立てた二日後に怪我、
ストレスで食道炎になり発熱、1ヶ月練習出来なかった
今のアクセル跳べるようになったのは
ほんの2週間前くらいから
全日本に来る直前に、4A跳んで勝ちに行って代表取ると決めた
節目節目の近い日に取れていたことに、
繋がりを感じずにはいられなかった
応援する人全ての想いと共に4Aを跳ぶために
文字通り死に物狂いで
彼はまた
向き合っていくだろう
どんなに苦しくても
辛くても
逃げたくなっても
羽生くんが、そうしたい、と思うことが
悔い無く存分に出来るように
羽生くんが今日も生きて、
スケートを滑ってくれる事に、ありがとうと感謝しよう
結局、全てはここに行き着くんだ
どんなことも
羽生くん、ありがとう、に。
羽生結弦選手を、心より応援しています。
長文、最後まで読んでくれてありがとう。