辛かった日々でも嫌な上司より良い上司の言葉の方が自分のためにもなる
「○○ちゃんがいるから終わったよ」
「何でもできるから安心して任せられるよ」
前職でのオーナーの奥さんにはすごくお世話になった。オーナーがかなり酷い人だった分、この人には頭が上がらない。他の従業員さんからの信頼もすごく厚かった。
当たり前のことも一つ一つ感謝されるし、何気ない言葉で私のことを救ってくれて、自分の仕事に自信が持てるようになったのは間違いなく奥さんのおかげだ。だからこそ退職後、しばらくは自分の辞め方に後悔して申し訳ないと思う日々が続いていた。
まず良い上司と悪い上司というのはこうゆうことを言うのだなって思うほど前職のオーナー夫婦から学んだ。自己肯定感を自然と上げてくれる奥さんに対してオーナーは否定ばかりの言葉を振りかけてくる。
同じ仕事内容でも、
「もうやったの!?助かるよ、ありがとう」に言ってくれるのに対して
「時間かかり過ぎだ!遅い!それじゃなくてこっちやれ」と天と地の差。
時間が余ったから別な仕事をした時も、
「こっちもやってくれたの!すごいね、ほんと仕事はやい」
「余計なことしなくていいからこっちだけやれ!」・・・という感じ。
今思い出しても掛けられた言葉が全然違うな~と苦笑い。
自分で自分の棚を上げるわけじゃないが、決して仕事は遅くなかったし別な仕事も時間を有効に使っただけ。しかもレジをやりながらの作業だから時間の掛かり具合は大目に見てほしいものだ。そもそも何に対しても怒鳴るばかりで「ありがとう」という感謝の言葉がなかった。
そんな上司に挟まれて数年・・万年人手不足で必死に勤めていたが、クッ…オーナーに耐えられなくなって体調を崩すように。ついにプツンと糸が切れて休みを無理矢理もらってそのまま退職。
その時はオーナーに怒られるというよりも奥さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。体調崩しながらも出勤する日々に「ごめんね、ほんとは休みたいよね」と自分だって無理してるはずなのに気にかけてくれた。
「○○ちゃんがいるから」って言葉があったから辞めることを伝えたら色々言われるんじゃないかって怖かった。でも実際そんなことはなくて私の言葉に安心したと言ってくれたのだ。その時の言葉がの強く残っている。
『お店のことより自分のこと優先してくれて良かった』
自分達が頼り過ぎたから引き止めちゃって無理しても辞めないって言うんじゃないか、そう思っていたらしい。その言葉に私も安心したのを覚えている。そこから後悔する日々も多少あったけど今はそんなことない。
一番信頼していた人から言われた言葉は忘れることないなって思ったし、仕事に対しての自己肯定感を上げてくれていたことも改めて思い出したら頑張ってよかったって前向きになれた。
そしてどうか幸せになってほしい。私のために伝えてくれたその言葉を奥さん自身に伝わってほしいと願う日々。