〇擬似キャバ嬢体験
携帯の空き容量がほぼ0に近くなってしまったので、カメラロールを整理することにした。
遡りながら、ふと1枚の写真に目が止まった。
それはバイトの最後の日の写真。
盛大に送り出していただいた時のもの。
あれ、自分キャバ嬢でしたっけ?って思ってしまうような1日を過ごした日。
その日の話を備忘録がてらしようと思う。
(といってもすでに4年前)
わたしは大学1年の夏頃、スターバックスにアルバイトとして入った。そこから4年生の2月まで働かせて頂いていた。
色んな紆余曲折を経て続けたアルバイト。
(この辺りの話は需要があればいずれ)
ラストラン(最後に働く日のこと)は、お世話になった方を呼ぶ人もいれば、呼ばずにひっそり終える方もいた。
そんな先輩方を見て「わたしは絶対来て欲しい人全員に声かけよう」と心に決めていた。
だからラストランは一ヶ月前に確定していたし、確定できたのはSSV(学生マネージャー)だったこともある。
先輩方はすでに社会人ということも考慮して土曜日に決めていた。そして決まった瞬間、来て欲しい方にLINEを送った。
ここからもうすでにキャバ嬢感、出てる。
後輩の子たちも「行きますね!」と言ってくれたり、「最後一緒に働きたいから、シフトお願いしちゃいました!」と言ってくれる子もいた。
可愛い。最近会っていないけれど元気かしら。
そんなこんなでラストランは最高に働きやすい環境で迎えることができた。
(当時の店長にはご配慮頂き感謝しております。)
当日。早めに入って情報を頭に入れておこうと思ったら、すでに前店長が来てくださっていた。
折角久しぶりに会えたので、お話していた。
(キャバ嬢的には少し形は違うけれど同伴にあたるのか?)
そして迎えた最後のイン。
まさかの期間限定メニュー売り切れ。
しかも土曜日で人が多く、かつ結婚式を開いているのかドレスコードの方もたくさん来訪。
入って早速、期間限定メニューが売り切れた時にだけ現れる「コーヒークリームフラペチーノ」を仕込むことに。
その間もアホみたいに途切れない列。
途中、最後だからと来てくれた人たちの対応がカップに文字を書くくらいしかできないくらいには混んでいた。
仲がいい先輩に「顔死んでるね」と言われるくらいには忙しかった。
ラストランではLINEでお呼びした方はほぼ全員来てくださって、お花をくれたりプレゼントをくれたり。
写真を撮ったりカップにコメントを書いたりラテアートをしたりと、とても楽しかった。
ぶっちゃけ色んな人を呼びすぎて同窓会みたいになっていて、それはそれで楽しそうでいいなあと思いながら仕事をしていた。
最後までたくさんの方が残ってくれ、アルバムやプレゼントを貰ったり、一緒に写真を撮ったり。
〆作業まで終え、最後は同期の子たちとホテルでお泊まりをした。(キャバ嬢的にはアフター)
プレゼントを貰いすぎて両手では持てず、友達と2人で抱えながらタクシーに乗り込んだ。
友達の誕生日が近く、そのお祝い兼お疲れ様会。
一日中、最後までずっと楽しい日だった。
人生における主役は誕生日、結婚式、葬式と言われている。それプラス、ここまで色んな人が駆けつけてくれた日を多分一生忘れない。
なんだか人より多く主役の時間をもらった気分。
楽しかった記憶や嬉しかった出来事は、いつまでも色褪せることなく覚え続けている。
そんな日をこれからも増やしていきたい。