見出し画像

イエスと日本

エルトゥールル号遭難事故を機に、トルコとの美しい友好の絆が生まれた事については
ご存知の方が多いと思います。
更に、あの事件の背景を知ると
より一層、日本人の民度の素晴らしさに感動します。

エルトゥールル号遭難事故があった更にその4年前の1886年
ノルマントン事件というのがありました。

船長以下、白人のイギリス人とドイツ人だけは全員救命ボートで助けられました。
和歌山の漁村の人びとが救助し手厚く保護しました。
ところが…黄色人種の日本人は、全員船の中に閉じ込められ、救命ボートに乗せてもらえず
一人残らず溺死したようです。
(以下ウィキペディアより引用) 
国内世論は、ドレーク船長以下船員の日本人乗客にとった非人道的行為と
その行為に根ざす人種差別
に沸騰した。
たとえば、『東京日日新聞』(1872年創刊)は、
「船長以下20人以上の水夫も助かったのだから、1人や2人の日本人乗客とても助からないはずがない」との憤懣を記し、
「西洋人乗客なら助けたのに日本人なるがゆえに助けなかったのではないか」と論じている。また、事実検証についても不平等条約の壁に阻まれ満足な解決が得られなかったといわれる。
日本人乗客を見殺しにした疑いでイギリス人船長の責任が問われました。
しかし裁判ではこの船長一人が三ヶ月の軽い罪で済み、他の船員の責任は不問となりました。
この判決は、幕末に結んだ条約で「領事裁判権」を認めたから―つまり事件を起こした外国人を、日本の法律で裁くことができない。(…)
船長らによる人種差別的行為と不平等条約による領事裁判権に対する国民的反発が沸き起こった
----- ----- ----- -----
これは現在の在日米軍と日本の立場に似ています。
犯罪は多いが治外法権の在日米軍と、裁判権の無い日本。

当時、この様に悲惨な目に遭った後にも関わらず、直ぐ傍の海岸で起こったエルトゥールル号遭難時の日本人は
遭難した外国人に対し
涙ぐましいほどの誠心誠意を尽くしました。
動画をご覧下さい。
●ノルマントン事件で23名溺死させられた後にとった
日本人の誠心誠意(5:28~9:31)

エルトゥールル号で遭難したトルコ人は、自分達の体の倍くらいある大きな体でした。それが
30メートル崖下に這い上がって、動けなくなっている。
トルコの遭難者一人に対し、日本人が3~4人がかりでロープで縛り、上に持ち上げる。
そしてお寺に運んで介抱する。
遭難者は体が冷え切っていたので、その体を温めるのに、
村人総出で、水を汲んできて、風呂を焚く。
その水も、200メートル先の谷底にある井戸迄行って、
一生懸命水を汲んで来て、お風呂を焚いて、入ってもらって、体を温めた。
その後、寝てもらうのですが、
日本人の体系は小さいですから、布団も着物も小さい。
だから中々体が温まりませんでした。
そこで村民達はトルコ人の背中に、人肌で温めたのです。

更に…食事をあげる、
と言っても
当時の串本町の漁民たちの主食は「芋」でした。
お米は、正月しか食べられなかったんです。
その正月に食べるため、備蓄していたお米を全部出して
そのお米を食べてもらいました。

そうして、芋も
収穫期は11月でした。
そして水難事故が起きたのは9月でしたから
もう、芋の備蓄はだいぶ少なくなっていたのです。
村民達は、その芋も、全部あげました。
そして、
日本人が滅多に食べられなかった鶏も、食べて貰いました。

その様にして介抱して、トルコの人達を
日本の軍艦に乗せて神戸の病院に運びました。
そこで治療を受け、助かってゆきました。
治ったらそのトルコ人達を、日本の軍艦「比叡」と「金剛」に乗せて、トルコ迄送り届けました。

以上が
ノルマントン号事件で23人(25人とも)を見殺しにされた後の
日本人が迷わずとった行動でした。
----- ----- ----- -----
ルカによる福音書 6:27 ー
しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、憎む者に親切にせよ。
のろう者を祝福し、はずかしめる者のために祈れ。
あなたの頬を打つ者にはほかの頬をも向けてやり、あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな。
あなたに求める者には与えてやり、あなたの持ち物を奪う者からは取りもどそうとするな。
人々にしてほしいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ。
----- ----- ----- -----

日本歴史は知れば知るほど、イエスの精神に近いと実感します。
万世一系の歴史は、天皇と国民の親子の愛の絆がそのまま
国家歴史となっています。
日本人は全ての人を善意の人と理解し、まずは敵意を持ちません。
嘘をつかない、人に親切にする、まず謝る、謙遜にするなどは、日本人の美徳です。
しかし、世界は違います。自分こそがどこまでも正しく、
なにか問題があれば、人に押し付けます。
世界は弱肉強食が基本です。世界植民地支配はそこから生じました。
悪魔の我欲支配、このとんでもない悪魔支配が世界の根幹思想です。
日本だけが唯一愛情主義を最優先する精神で綴られてきました。