なんにもしないをする
美容院でシャンプーをしてもらうのは、なんていい時間なんだ。いつものように美容師くんは何も喋らないから、私はただ頭を預けているだけでいい。何もできない、何もしない。
ぼーっと色んなことが頭に浮かんだ。今度アレしようとか、アレはこうしようだとか。メモする手段がないから忘れるかもなーと思うけど、忘れたっていいやと思うままポワポワ浮かべていく。
こういう時間、この「ぼーっとする」が、自分でやろうとすると難しい。
帰宅後、キャンプ椅子(これもベランダでのんびりしてみたくて買ったのに、タイミングがなくて一度しか使ってない)を室内で広げて、窓に向かって置き、ぼんやり雲を眺めることにした。
足元だけ日差しで温かいのが気持ちいい。何だかすごいお年寄りのおばあさんみたいなスタイルだなーという気がしてくるが、本当に窓辺でぼーっとするしかなくなった時には、与えられた椅子の角度で見える範囲の空しか見ることができないんだな…
もう少し広く見えるようにとカーテンを開けて、椅子の向きや背もたれの角度を調整して、さあ、ぼーっとするぞー! …というところでこれを書いているんだから、スマホをそばに置いていたらダメね。
さて、送信したら、ぼーっとしよう。