毎日note #03 握手会復活前夜ー櫻坂46 8thリアルミーグリにみる失われた時間の取り戻し方 2024年5月3日付
気づけば、もう丸4年か。
確か日向坂4thシングルのイベントからコロナが始まってしまい、予定されていた握手会がミート&グリートという画面上でのイベントとなった。メリットもあるにはあるけれど、直接会うことに慣れきってしまっていた当時は、それよりも圧倒的に違和感の方が強くて。
そこから、4年。
記憶というものは実にいい加減だと思わされることも多いけれど、もう多くの人が忘れてしまっている、LIVEですら声出しできなかった頃。
スティックバルーンなるもので音を出して声の代わりにしていた「時代」。それが声出し解禁になった途端、
そんな時間は忘れ去られる。
飛沫感染、というものがずっと言われていたコロナ禍において、それよりも一歩進んだ握手という接触がいかに忌み嫌われていたかがよくわかる。
だから、握手会の復活などもしあったとしても、もう最後の最後。もしかしたら永久にないかもしれない、という覚悟も必要だろうかと思っていた。
世の中が変わったのは、もちろんコロナ5類移行後。
LIVEも声出しが可能になった。
それでも、やはり思ったとおり握手会の復活はなかった。代わりにリアルミート&グリートという形で、アクリル板にマイク越しという厳重警戒のもと、実際に会うイベントが再開されはした。
コスト面でオンラインかリアルかどちらが運営にとって有益か、という課題はあるにせよ、リアルミーグリを行うということはほぼ間違いなく、いずれ運営は握手会の形式に戻したいというのが本音としてあったはずなのだ。
そしてそれを実に慎重に進めている。
悪名高かったマイクを取っ払い、地声で会話できるところまで来た。マイク越しの会話と雲泥の差だった。
7th「承認欲求」リアミーで久々に京都に舞い降りる。
京都は私にとって生まれ故郷であり、さらにいえば京都パルスプラザはそれこそ8年ほど前まで近くに住んでいた場所だ。
そのころは坂道に興味がなく、乃木坂の冠番組を緩く観る程度。もちろんそこから欅坂の結成を知り、少しずつハマっていく経緯を辿るのだが、そんな京都の握手会に参戦するようになったのは、大阪に引っ越した後という笑
実に私自身の効率の悪い人生を象徴するかのごとくである笑
需要があるかは別にして、2017年に握手会初参戦ブログも貼っておくので、よろしければ。
さて。
竹田駅から約15分歩いて、会場へ。
もうこれなどまさしく、住んでいたときは少し走らせれば自転車で来られる距離だった場所。
坂道にハマってからは、この竹田から歩くのが恒例になっている。
ただいつも思うのだけれど、京都で生まれ、京都で育った私は、やはり京都の街並みが心落ち着く。大阪が悪いとか、他の街がどうとかいう比較論ではなく、生まれ故郷とはそういうものではないかと思ったりもする。もちろん、故郷にいい思い出がない、という方もおられるかもしれないので一概には言えないが、少なくとも私にとっての京都はやはり心のよりどころなのだと本当に思う。
だからというとなんだけど、ずっと言われている京都市の財政面の危なさや、外国人観光客が増えすぎたおかげで起きているトラブルなど、生まれ故郷を憂う日々ではあるのだけれど、まあそれはそれとして。
1部
いつも思うけど、完売しているメンバーは続出しているはずなのに、1部と2部以降では場内の人口密度の体感が違いすぎる。1部は実にゆったりしているイメージがあるけれど、それでも完売は完売なんだよなあ…不思議だ。
村井優×1枚
優ちゃんはリアミーどころか、実はオンラインの方でも一度も行ったことがない笑
それがいきなりリアルで会いに行くには、理由があって。
…ちなみに、TYPE-Dは松田里奈さんでしたが笑
推しメンに引き留められた感が強い笑
ということで、コンプリートはならなかったものの、これも何かの縁なので、リアミーに投げて1枚でも当選したら推し増し、ということにした。
そして…
1枚当選笑
感動。
初めて優ちゃんに会ったことももちろん感動だけど、マイクがなくなって、薄い透明のシート1枚しか隔てるものがないこと、さらにその上でマイクがなくなっているのに、優ちゃんの地声がとてもよく聞こえること!
初めからこうすりゃよかったのに笑
そして。
1枚の時間を戦ったことがある方ならおわかりだと思うけど、1枚でこれだけの会話は完全勝利でしょう笑
ちなみに、隣が村山美羽と向井純葉で、みうはほぼ動かずにじっとBuddiesの目を見ながら対応している姿を確認。逆にいとはは、Buddiesの帰り際までずっと追いかけながら手を振る姿が見えて、かつての渡辺梨加のような対応を見る思いだった笑
まさに、静と動。
松田里奈×3枚
推しメン松田里奈は、これは何度かここでも述べているけれど、彼女が唯一参加した「握手会」のときに私は列に並んでいる。
2019年、欅坂46「黒い羊」の個別握手会。
…なにこの初々しさ笑
このときも、パルスプラザ。
そして、5年後。
推し始めたのは、黒い羊の握手会のときではなかったけれど、初の欅坂二期生の握手会となって誰に投げたかというと、井上梨名、関有美子、森田ひかる、そして彼女だった。いのりとるんちゃんは全落、当たったのはゆみちゃんとまつりだった。ということはつまり、そのときから気になる存在ではあったのだ。
それもそうなんだけど、何より…
「黒い羊」も、8th。
「何歳の頃に戻りたいのか?」も8thだ。
もうパルスプラザは思い出が多すぎるよ。
こちらも隣のレーンは増本綺良と森田ひかるで、きらこは確か手しか見えなかった。るんちゃんは思ったより背が高い位置に見えたので、まあ…ね笑
2部
今回は2部終了後すぐに出ないといけなかったので、1部終了後すぐに2部の待機列に並ぶ。
中に入ると、自分が並んでいたのが相当前だったので、当然ながら各レーンほぼ誰も並んでいない笑
とにかく1秒でも早く会場を後にしないといけないので、珍しく一目散に受付へ。
大園玲×2枚
レーンに並ぶと、鍵開けから5人目の位置。
握手会時代から結構参戦はしているけれど、この早さは初めてだ…隣のレーンには光莉ちゃんとあきぽがくるはずなんだけど、もう最初に並んだのが隣を確認できないくらいの場所だったということ笑
なにせ玲ちゃんをはじめとする新二期生は、握手会というイベントそのものは経験していない。
だから彼女たちとのはじめましては、オンラインだったのだ。
初めて直にその姿を確認できたのはLIVEであり、少し近くで確認できたのはBuddies感謝祭DAY1のお見送りであり、初めて直に話したのは6thリアルミーグリ幕張だった。
とは言っても、リアミーはマイク越しだったけど。
そしてこのマイクが本当にひどかった。
声が割れまくっていて、本当に何を言っているのかわからない。
こちらの声もどう伝わっていたか、正直わからないくらい。
しかも剥がしが爆速なものだから、ほぼ何もせずに終わるという…
7thリアミー京都も同じような感じだった。
1部でマイクなしでしっかり会話できることはわかっていたので、言ってしまえば直接会って玲ちゃんと話せる実質最初の機会、ということでもある。
この前に #reitalk で送られてきた内容は分かってはいたけど、実際次の番が自分になったときに目視して、飛びそうになった笑
…吹っ切ったな、玲ちゃん笑
総括
リアルミーグリは、TYPE-A〜Dの特典扱いになったので、かつての個握のような投げ方はできないでいる。物価高騰のあおりだろうが、CDも値上がりしているので、なおさらだ。
でも、それでも行こうと思えるのは、私自身がやはり、握手会で坂道に染まったヲタクであるというのが最大の理由。
大げさでなく、この握手会があったから次にLIVEに行こうと思えたし、そこから奥へ奥へと入り込んでいったのであって、まさに入口だったのだ。
それに、コロナ禍になって真っ先に思ったことは、接触イベントである握手会がいの一番に規制されると思ったし、再開するにしても一番最後だろうと思っていた。そして、その通りになった。
だからこそ、たとえマイクだろうが、ビニールシートだろうが、直に会って直接伝えられるイベントの貴重性重要性を最もよく分かっているつもりなのだ。
特段、握手がしたいわけではない。
接触がしたいわけではなく、直接伝えることが大切だと本当に思っている。
冒頭書いたように、運営側がもしコストがかかるからと握手会を廃止の方向に持っていきたかったなら、コロナ禍は災い転じてナントヤラだったはず。にもかかわらず、類似イベントを企画開催し、しかも回を追うごとにその距離をどんどん縮めてくれている、これはまさしく…
握手会復活前夜。
直接会えることも嬉しい。
少しずつ、距離が縮まっていることも嬉しい。
でも何より嬉しいのは、そこなのだ。
ファンとメンバーが直接会えるイベントを、なくさない。
その意思表示をしてくれていることが、何より嬉しかった。