ブルーピリオド
観に行ってきた
普段はそんなに映画は見ないけど、
漫画を読んでたから
私も昔は絵を描くのが好きだったから
最近自分が努力できてないと思ったから
なぜか私はいま、自分の人生を振り返りたい気持ちになってます
そういえば、絵はいつの間にか描かなくなった
思えば今の仕事就くために色んなものを捨ててきたんだと思う
大好きだったダンスは泣きながら辞めたし、キャンパスライフも諦めなきゃいけない部分が多かった
別に親になにか言われたとかじゃないけど、ちゃらんぽらんな父親が私7歳の時にお母さんと別の人と結婚するって言ってから決まってたことなんだと思う
ひとりでも生きていける、退職してもいつでもすぐに次を見つけられる、看護師
給付型の奨学金がもらえるように成績は上位になるように頑張った
実習が本当に辛くて心療内科に通いながらがやっとで、「資格が取れれば勝ちだよ」って言葉を頼りにして気がついたら資格を取るまでが目標になってたんだと思う
看護師なって働くうちに心にぽっかり穴が空いた感じがして、休みがあって体調が良くてお金があってもやりたいことがなくて虚無感に襲われた
ここからまったく別の人生になった
休みの日、何をしたいのかふわふわしたまま向かうのはピアノだった
習ったのは1年くらいだけど弾くのは好きでずっと続けていたから、ある程度思い通りに弾くことができて癒される
でもどこか満たされない
自分が癒されるためだけに演奏をしても誰とも感情を共有できなくて寂しかった
そこで気づいた
私は自分が思っていたより「みんなで演奏すること」「誰かに聴いてもらうこと」が楽しかったみたいだ
学生の間は部活やサークルなどで6年間当たり前のようにそれをやる機会があったから、まったく気が付かなかった
バンドを始める?
でも伝えたいことなんてこれといってないし
自分の音楽で誰かに変わってほしいとも思わない
音をひたすらに楽しめるバンド、、やりたい
そう思ったのがちょうど2年前、私は今忙しいくらいにバンドでライブをする機会があって、信頼しているメンバーがいて、あの時やりたいと思っていたことがやれている
看護師どこいった、と思われるかもしれないし私も思ってるし、これを書いて頭の中を整理するまでは自分ってブレてんのかなと思ってた
いやいや
散々悩んで、今ここで音楽に手を出さなかったら「あの時音楽やっていたら」と何回も考えてしまうと思うし、最悪死ぬ時に後悔すると思う
私は昔母親に言われた、「後悔は必ずするから、やりたいことをやりな」という言葉をメモにしてずっととってある
だから何かを選択する時は、後悔してもいいやと思える方を選んでいる
音楽の道もそう
表面を見たらブレてるように見えるかもしれないけど、私の根本は変わってない
看護師にはずっとなりたかった
でもいつしかその職業に就くところまでが目標になっていた
目標も達成してしまって、やりたいことも見失ってどうしたらいいのかわからなかった時に
私が見つけた答えがバンド
そしてバンドの活動が安定してきた今、目標を達成してしまった自分が何をしたいかまたわからなくなっていることに気づいた
バンドをやること自体が目標になっていたんだなあ、、私はいつもそうだな
そんな今の自分の目標、、、
バンドで売れたい
お母さんに恩返ししたい
馬鹿にしてきた人を見返したい
無謀だってわかってる
でも心療内科に通いながらだって、ずっと目指してた仕事を犠牲にしてだって、目標を達成してきたんだから大丈夫
ブルーピリオドの話になるけど、藝大の2次試験の前日に主人公の幼なじみが病んで主人公はそれを救いに行った結果2次試験で風邪をひいてしまった
でも受かった
バンドはひとりでやるものじゃない
自分のやりたいこと、やるべきだと思っていることばかり先走っても上手くいかないんだと思う
周りを大事にしながら、自分も勝負に勝つ
主人公はとても努力家だったからそれができた
努力は大事ですね
最近努力が足りていなかった自分に鞭が入ったし、なぜか自分の人生を見直すきっかけにもなったので観に行ってよかったなと思いました