#09 ババ・バスオ

地元の福岡に帰省中。
福岡市民に馴染みの深い西鉄バスに乗って、
後ろから二番目の窓側の席に座る。

西鉄バスには私の高校時代の思い出がたくさん詰まっている。

朝7時前、毎朝ギリギリの時刻にバス停に着き、信号待ちのバスに乗り、
当時付き合っていた人からのメールに返信し、
英単語を必死で覚える。
暗記系の勉強は全部通学中にしてしまって、
帰宅してから頭使う系の勉強に時間を割いてたりしたっけ。

夜7時過ぎ、部活で汗だくになった後に再びバスに乗る。
帰りは誰かと帰路を同じくすることもあって、
部活や受験の話、恋バナなんかに花を咲かせたり。
つらーいことがあった時は、
RADWIMPSなんかをiPodで聴きながら車窓の風景をぼーっと眺めたりしてたな。

とにかくちょっと、ノスタルジックな気分に浸ってしまうんですよね。

そんな時、ふと車内の小さなシール広告が目に入った。

…？なにこの可愛いキャラクター。
名前なに？え？
ババ・バスオ？

…めっちゃ可愛いじゃん

しかも何だ、第2回バスキャラ選手権でバスオが全国1位になったって書いてある。

バスキャラ選手権ってなに？
一体どれだけのバスキャラがエントリーして、バスキャラ選手権で1位になることがどれだけすごいことなのか、何も伝わってこないんだけど…
っていうかバスキャラって何？

ババ・バスオは丁寧に頭を下げて、

「席に荷物を置くことは
ご遠慮願いバス」

なんて言ってる。

ババ・バスオくんの丸み、
ちょっとブサイクな顔、
柔らかい物腰、
「にしてつ」と書かれた帽子(?)をかぶることで、
ほかの似たような鳥キャラとは一線を画そうとする姿勢、

全部気に入ってしまった。

ん〜可愛い。
作ってくれた人ありがとう。
とっても癒された福岡の昼下がり。

#日記 #エッセイ #西鉄バス #ババ #バスオ #高校時代 #福岡