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若者が凶悪犯罪に手を染めないためにできること

数日前、銀座の高級時計店が白い仮面をかぶった人物による強盗被害に遭いました。人通りの多い時間帯、銀座のど真ん中での犯行に、多くの人が唖然とし、またスマホで撮影した映像が瞬く間にTwitterなどで拡散されました。

犯人はすぐ捕まるだろうと思っていたのですが、やはり赤坂までパトカーで追跡されたのちに、逮捕されました。そして捕まった犯人と思われる人物は全員19才以下の若者でお互いに顔見知りではなかったとか。

既にメディアでは、最近問題となっている「闇バイト」で応募したのでは無いかとの報道がなされており、私もその可能性は高いと感じています。

事実関係は捜査や裁判の結果を待たないと何とも言えませんし、色々な論点がありますが、今回は「これだけ世間で話題になっているにも関わらず、こう言った犯罪に若者が手を染めないようにするためにはどうしたらよいのか」という点で考察してみたいと思います。

こういう犯罪に加担するきっかけとしてよく言われているのが、高額な報酬(日当100万円とか)に釣られて応募してしまうケースです。

今回の人たちがどう言った経緯で犯行に及んだかは定かではありませんが、やはり若者にとって「日当100万円」という言葉は魅力に感じるでしょう。SNSで連絡を取ったリクルーターからは「盗むだけなら万引きと同じで重い罪にならない」などと甘い言葉で誘われたのかもしれません。

でも、実際本当にそうなのでしょうか。
警察が発表している統計データによれば、強盗や殺人などの重要犯罪の検挙率は90%を超えています。更に起訴された場合に有罪判決を受ける可能性も90%を超えます。

「人を脅して金品を巻き上げる」のは万引きのような「窃盗」ではなく「強盗」で、5年以上の懲役となる重要犯罪です。検挙の可能性が高いことに加え、昨今の情勢を考えれば起訴猶予となる可能性は低いのではないでしょうか。それは即有罪となることを意味しており、見せしめのために執行猶予をつけない厳しい判決が下る可能性が高いことを意味しています。

仮に諸々の情状酌量があったとして、「懲役2年」の実刑判決を受けたとしましょう。
100万円を貰って2年間の拘束時間のバイトって時給いくらでしょうか。
100万円÷(2年 x 365日 x 24時間)=57円。
(拘束時間を24時間でなく、実労働時間の8時間としても、150円くらいですか)

SNSの「日給100万円!簡単なお仕事です」という触れ込みが実は「時給57円。ほとんど捕まって辛い刑務所生活が待ってます」という触れ込みの仕事だとしたら、それでも応募しますか?

是非こういう実態を理解して、若い人も慎重に行動してもらいたいと切に願うところです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。感想など是非聞かせてください。

※ 筆者は記事内容に関する専門家ではなく、また分かりやすさ優先で記載をしており、不正確な表現があり得ます。また、記事の内容は筆者個人の知見の範囲内での見解であり、その論拠に関し、十分に検証されたものでは無い可能性にご留意ください。





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