鬱の診断書提出
翌朝、園長が出勤してきた時にした挨拶はまた無視されました。
それでも、今日は診断書を出すんだ!という気持ちを持って席についた園長のもとへ行きました。
「園長先生、今少しだけお時間よろしいでしょうか?」
案の定、園長は無視です。
「実は病院に行きまして、診断書がでましたので傷病休暇を頂きたいと思います」
そう言って診断書を広げた状態で机の上に置くと、園長の顔色が変わりました。
狙ったわけではありませんが、この時期は県や役場への申請が多数ある時期でしたので、私が休むということはつまり、様々な補助金の申請や運営に関わる請求が滞ることを意味するのは、さすがにお飾り園長でも分かったのでしょう。
診断書を見たまま固まった園長に構わず私は席に戻りました。
すると園長が
「いつから?」
とこれまで浴びせた罵声とは全く違う声色で聞いてきました。
「明日からでも早急にいただきたいと思います」
そう答えた私に園長は何も言わず、診断書を持って外出してしまいました。
その夜、経営陣トップのRさんから電話がきました。
診断書を持って園長はRさんに泣きついたのだと分かりました。
「退職騒ぎが落ち着いて今まで通りよくやってくれてるなと思ってたのに、何?鬱になったの?」
そう言われました。
「何も落ち着いてなどいません。あれからもずっと酷いパワハラを受け続けてきました。もう無理です」
涙ながらにそう言うと
「俺からの話もあるから、明日うちへ来なさい」
そう言われ、傷病休暇取得にしろ、退職にしろ、園長に話すよりは気が楽なので了承し翌日伺いました。
でも、そこでされた話は、呆れを通り越して噴飯ものの話でした。