72-23候 紅花栄(べにばなさかう)
夏 小満 72-23候:紅花栄(べにばなさかう)
「半夏(はんげ)一つ咲き」という言葉がある。
二十四節気の清明の頃(4月上旬)に種蒔きをした紅花が、夏至の頃(7月上旬)に開花するのだそうです。
この時、その紅花畑の中で必ず一つだけ、先んじて開花し、その後いっせいに開花するそうで、ちょっと不思議ですね。
もっと北に行くと開花期が遅くなり「土用の一つ咲き」という言葉もあるそうです。
あれ〜?ちょっと待って!ちょっと待って!
72候では、今日、小満の23候に紅花栄(べにばなさかう)とあるのに何故に夏至?調べてみると紅花の開花は、実際には23候よりもやはり夏至の30候の頃に咲き出すようです。
では何故に72-23候:紅花栄(べにばなさかう)??? もしかすると、東北地方ではなく、もっと南で咲き出すのかしら?
はい、調べました! 『紅花まつり』
現在の紅花産地である東北地方では7月に行われますが、埼玉、千葉県長南町あたりでは6月頃。ということは、5月の終わり時分に咲き出しても不思議ではないはず。
そこでウイキをよくよく見れば、この紅花、日本では、平安時代に千葉県長南町で盛んに栽培された。とのこと。
そして、江戸時代中期以降は現在の山形県最上地方や埼玉県桶川市、上尾市周辺(桶川宿の頁を参照)で盛んに栽培されとある。
なんとなく納得。よかった、よかった(笑) 。
現代、温暖化?などで産物の北限移動が著しく、暦がついていってはいないという事情がここにもあるのだなぁと実感した。
2024年5月26日(日)【旧暦 卯月19日】