おいしい玄米は、こんなふうに
さいきん玄米の炊き方をよく質問していただくようになったので、このたびnote にかくことにしました。秘密にしていたくて、公には公表してこなかったこのレシピ。
ひとりでも多くの方の目に触れていただくことで、食事の時間がおいしい玄米ですこしでも今までより豊かになってくれたら嬉しいなあと思います。
知らない人に玄米のレシピとつぜん紹介されても~、、と疑問を持たれるかもしれないので一応自分と玄米の関係についてかんたんに話させていただきますね。
【私の玄米に関わる自己紹介】
玄米が好きな23歳。一時期は狂ったように玄米を炊き、玄米のために4つの鍋を買い、おいしい炊き方についていろいろ試していました。玄米に関しては健康というより、単純にその滋味深い美味しさに惹かれてよく食べています。
一時期、おいしい玄米をたべてほしくて玄米のお弁当を販売したり、玄米をふるまうイベントをしたことも。そのなかでいただいた玄米の感想もご紹介。
・今まで玄米は不味いと思っていたけど、これなら、うちも玄米を一年分かってもいいと思えるくらいおいしい
・玄米に味があって飽きない
・自分もしかして、白米より好きかもしれない…
…と、こんな感じで、玄米を普段たべなかったり、苦手だったという方から「おいしい!」「毎日たべたい」の声をよくいただくことができました。ヤッタネ!!!
声をいただく中で、自分だけでなく他の方にとってもこの玄米は特別おいしいんだな、ということをまじまじと感じました。
実際、家でも多めに炊いてラップに包んで冷凍しておいても、母もこれが好きですぐになくなってしまいます。楽しみしていたのに…と、ガックリと肩を落とすこともこともしばしばです。苦笑
さてさて、やっと本題です。玄米の炊き方をとにかく知りたかった方はとりあえずここだけみていってくださいね。
今まで4万円の土鍋や電気圧力鍋で炊いてきましたが、今回ご紹介させていただくのは炊飯器でのレシピです。炊飯器が多くの方の家にある、というのもありますが、炊きあがりの感じもこの炊飯器をつかったレシピの玄米が一番おいしいな〜と感じているのも本音です。
題しまして…
「愛してやまない、きほんの玄米ごはん」
材料
・玄米…2合(360ml)
・だし昆布1枚
・塩(自宅では「青い海」を使用。あれば。)小さじ半分
・はちみつ 小さじ1.5~2
・1回目の水(米の1.1倍)今回は400ml
・2回目の水(米の0.9~1倍)今回は320~360ml
※昆布が大きいと、結構水分持ってかれます!
①お米をとぎます(私はあんまり沢山とがず、軽くとぐだけです)。そこに、一度目の分量の水を入れる。
②塩、蜂蜜を入れよく混ぜ合わせ、最後に昆布を入れる。
③炊飯器の急速炊飯コースで一度炊く。
④2回目の水を入れたら、一度しゃもじでさっくりと混ぜ合わせる
⑤炊飯器の急速炊飯コースでもう一度炊く
⑥炊き上がったら昆布を取り出して食べ、玄米をざっくりと混ぜて、完成
玄米の炊き方、おしまい
この玄米のいいところ
◯浸水要らずでステキ…!
→普通、玄米を炊飯器で炊くときは一晩浸水が必要だったり食べるまでに時間がかかっちゃいますが、これならそんなに時間がかかりません。食べるまでのラグが短縮されるってステキよね。
◯冷めても美味しくてステキ…!
→食においてはなにかと出来立て、アツアツ主義があるのかなと。でも、この玄米はさめたほうがおいしくて大好きです。冷めると全体がしっとり馴染んで落ち着き、噛むごとに玄米の風味やあまみをより強く感じます。
◯冷凍しても美味しくてステキ…!
→これはなかなか信じてもらえないのですが、冷凍するとおいしい玄米です。
おそらく、一度冷凍することで玄米それぞれの粒の固さを作る細胞壁?みたいなものが壊れて、粒同士で一体感が生まれてもっちりとし、味がこなれた感じになるのかなと思います。たぶん。
【おいしい食べ方】
玄米はね、ものにもよりますが(後で記述あります)、味が単体で強いです。
まっ白なお米は、おかずとともにご飯を口に入れるとおいしく感じますが、
特に昆布で炊いた玄米などはそれだけでしっかり味がついているので、極端な話おかずはむしろジャマになってしまう感じがしてしまいます。
私が一番好きな食べ方は、ぷっくりと粒がふくんでくるまでフライパンで香ばしく炒った白ごまと、少しの塩をふって食べること。これがダントツイチバン。
(↑友達になにかお礼するときとか、よく玄米を炊いてこのおにぎりをもっていきました。私の親友は、この玄米おにぎりをきっかけに見事玄米にハマったらしい)
あとは野菜のおみそしるにたまごをぽとん、と落としたりすれば栄養はばっちし。
「そんなんで足りるんかな〜」と思われるかもしれないですが、これは食べてみないとなかなか分からない満足感かな、と。
宮沢賢治の有名な詩、「雨ニモマケズ」のなかで、「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」という文章があるけれど、たぶんこの玄米あれば自分にもできる。
とはいえ玄米に相性のよいおかずについては、次の料理人みっきーくんのnote にくわしくかいてあります。
https://note.com/1ovef00d/n/nbecb4f1c3e10
(記事の埋め込みむずかしいナァ)
みっきーくんとは食の好みがとても近く、彼も玄米に愛の深い人で、料理がとてもうまいので尊敬している一人。
ぜひ、ごらんあれ。
玄米にハマる大きなポイント
・おかずがなくても、それだけで満足感がある(粒にしっかり味があるので)
・心が満たされ、落ち着く(健康なものを食べている、自分の体を大切にできているという安心感)
・玄米の味に心を研ぎ澄ませる時間そのものが幸福
農家さんによって違う玄米の味
いくつかの種類の玄米を食べて分かったのは、品種や農家さんでかなり玄米の味が違うな〜ということです。
今のところ、福井の大野(コシヒカリ発祥の地)で農家をしている友人から個人で買っているコシヒカリの玄米があって、それがお気に入りです。今まで食べた中では頭一つぬきん出て、玄米の香ばしさ、風味が個性としてしっかりと感じられました。
最初は私も玄米なんて大体どれも同じだろう、と思っていたのですが、他の農家さんの玄米を食べてみると結構違う。値段が高いものほど自分の好みとも限らない。
「お米としてはおいしいけれど、白米に近すぎて、玄米感が足りない」と思うこともあり、いまでは玄米を頼む時はやはりその人のものを買っています。
とは言え、これは私の食の好みでもあり、人によって同じものを食べていても、その人の持つ食経験によって「おいしい」は人によって感じ方が色々ちがいます。
白米に近い玄米が好きな方もいると思うし、玄米っぽさの強い玄米が好きな方もいると思うし。
でもとにかく何が言いたいかというと、「自分の推し玄米」がみつかると、自分の食により愛着がわき、食の幸福度上がります。
もし沼にハマれば是非、自分の推し玄米を探してみましょう!(※もし気になれば、私の推し玄米の農家さんにもお繋ぎできるので気になればTwitterでDMいただければと。)
「真面目に注意:おいしいからといって、調子に乗ってはいけない。」
これから玄米にハマるかもしれないあなたに一応、忠告させていただきます。
食物繊維が豊富でビタミンも含まれ健康食の代名詞と言っていいほどの玄米ですが、実はいつでも食べれば良いものでもありません。
体質によって、合う合わないもあります。
…というのも、何を言おう、私がその一人で、玄米が人一倍すきなクセに、実はあまり玄米が体質に合っていません。
大好きなのに…せつない。
元気な時は食べれるのですが、体調が不調の時は大抵胃の消化の力も弱まりやすいのか、玄米を食べるとおなかがきりきりと痛くなってしまいます。かなしい。。
玄米の粒は消化がしにくく、胃がよわいときた食べると逆にお腹を痛くしまうのかもしれません。
なので、体調が悪い時は、無理して食べないように努めています。
ですのでみなさんも、おいしい玄米にはくれぐれも気を付けてくださいね。
(それでも玄米好きなので、食い意地でお腹がよくなくてもたべちゃうこともしばしば。。よい子はマネしないでね)
それでは、一人でも多くのかたがおいしい玄米で日々、すこやかに過ごせますように!
以下、玄米愛が止まらない人による玄米フォトギャラリー
小豆を一緒に炊き込むと、お赤飯のよう。
んはぁ~これ書きながら食べたくなってきた。どうすんじゃ。。。
これを3日間保温機のなかで寝かせると、寝かせ玄米になります。この玄米がまた、旨味や甘味がギュウウッと凝縮されて絶品なんです。
ただね、2日目でも十分においしくて、味見は重要重要~☆とかいいながらたべてると3日目に玄米はもう殆どないんですよね。そう、おいしいものって儚いんですよ…
自分の欲望を3日間理性で抑え込むことができる強靭な精神力の持ち主だけが食せる、幻の食事ーーそれが寝かせ玄米。
珍しく3日間乗り越えた↓
おかずこれだけで最高です。きみさえいてくれれば、もういいのさ。
夏に出回っていた、あまくてぱつぱつのトウモロコシ。
これをな
玄米と炊くとこれまたおいしいのさ