魚蟲
*This idea is from my dream
興味深いが否定されるべき実験だ。
私たちの脳、眉間の奥、またはさらに奥には臆病な蟲が棲んでいる。これには強力な歯があり、すべてを喰らいうる。強調すると、私たちは生来それに恐怖を覚えるが、蟲もまた、間違いなく怯えていた。
私の父の姿を借りたものは、母の姿を借りたものに棲むその虫に、彼女の脳を喰らいつくさせていた。私はそれに嫌悪感を露わにするが、この実験が理論的に正しいとも思った。
ところで私もこの蟲をもっている。
私はまた、理性的に、この蟲と仲良くすればよいと考えた。
この蟲のイメージはおそらく一匹のピラニアである。
故に魚蟲と名付けた。