【人生に活かす心理】未来のための我慢
・今もらえる1000円
・一週間後にもらえる1100円
どっちがいいですか?
これは、心理実験でも有名なマシュマロテストの大人版。マシュマロテストは、子供が部屋で待たされ、今すぐ1つのマシュマロをもらうか、大人が戻ってきてから2つもらうかという実験です。
結論からいうと、待てる人の方が、社会で成功しやすく、頭もよく、豊かで、健康的ということになっています。
実際、子供にマシュマロテストをして、成人まで追跡調査をしたところ、そのような結果になっていました。
(ただ、近年の研究で、子供の家庭環境がいいのでは、という結果も出ているため一概には言えませんが。)
では、どうしたら、そうなれるのでしょうか?
待つことは苦しく、目の前の利益からの衝動に抗うのは大変。
大事なのは、完璧主義的に何でも先送りにすればいいとするのではなく、自分が大事にしたい目標は何で、大目に見てもいいのは何か分けておくこと。
そして、具体的な対処法としては、視界にはいらないようにする、他のことに意識を向ける、目の前の利益について他の見方をしてみるといったところになります。
子供たちは、視界を手で覆ったり、おもちゃで遊んだり、マシュマロを雲に見立ててイメージ遊びをしていた子がうまくいきました。
こういった利益を先延ばしにして今を我慢することを遅延割引といいます。
ただし、近年の研究で、そもそもマシュマロテストで上手くいった子供たちはそもそも家庭環境や生育環境が良かった、家が裕福だったなどの結果も出ています。
とはいえ、遅延割引の有効性が否定されたわけではありませんので。
ちなみに、似たような方法は、ダイエット、パチンコ、酒、タバコ、スマホなどなど、依存しやすいもの全般に使えます。