Bloodborne 考察#1
フロムゲーの個人的記録を残しておこうと思った時、丁度ヤーナム市街にいてアリアンナのイベントがあり、それを見ててちょっと考えたことを書いてみたい。
ちなみにアリアンナのイベント、途中でフラグへし折っちまった…と思ったけど、そうでもなくて、ちゃんと最後まで見れました。
さて、作中においてアリアンナとは何者か。個人的にふわっとぼやっと考えてみた。ちとネタバレ含むのでご容赦ください。
概要
アリアンナはヤーナム聖堂街で知り合えるNPCの一人。トラップだらけのエリアを抜けた所に居ます。エミーリアを倒すとイベントが進行し、オドン教会に誘えばその後から3回まで(2回だったっけ?)血をくれる娼婦です。
反対側にいる天邪鬼な男からも言及されます。
直接手を下さなければ、アリアンナは貰った輸血液をそれぞれちゃんと消費した後、一定回数までは血をくれます。狩人様の性別関わらず。
ちょっとイベント進行のフラグとかうろ覚えなので曖昧ですが、1回以上血を貰った後、ロマを倒して、会いに行く。
これでアリアンナはオドンの地下墓奥、オドン教会から戻って梯子を下りた場所に移動。そこにあの赤子(正式名称忘れました)と一緒にいる。
そして直接やるか、赤子を始末するとアリアンナも消える。
何がどうしてこうなった?
立ち位置
個人的に考えていること1つ目としては、その立場でしょうか。
アリアンナは娼婦、けれど聖堂に集う他のNPCは、ただの住民のお婆さん、天邪鬼な男、教会の人間アデーラ。(禁域にいる男は除く)
あのヤーナムの世界観からして、きっと娼婦って獣狩りに関わる血のあれこれもやってるかと推測します。色んな狩人に血を分けたりしてても、おかしくはなさそう。でも教会の人間ではない。
対するアデーラは、服装からも台詞からも分かる通り医療協会の人間。これに関してはあんまり疑う余地が無いです。
んでもってアリアンナから血を貰っていると、アデーラちゃん妬みのような発言するんですねぇ。具体的にどんなのだったかは忘れましたが。
そっち系のお仕事してるふつーのアリアンナと、血の聖女であり同じく血を分け与えてくれるアデーラ。
オドンは両方選びそうですけど、ターゲットにされやすい&安易にやられそうなのは多分アリアンナでは?「娼婦ならきっと上位者の赤子作りやすいやろ」って。
服と靴
アリアンナの服って、貴族のドレスなんですよね。
カインハーストで手に入るものですからね、そりゃ「ん?」って気になってしまう、こともある。
正直ここは、フロムが「使いまわしでいいやろ」ってやった説が強いと、個人的にはそう思うのですが、もしそうじゃないならどうなるのかなぁ。
多分ですけど、カインハーストでうろついてる幽霊たちも、きっと同じドレスですよね。あの見た目からすると。
仮にアリアンナが、血族の一人だとすると?これアデーラの敵じゃねえか?
血族狩りガチ勢アルフレート君が、変形車輪でやりに来るのが目に浮かぶ。
でもアデーラちゃんがアリアンナに嫉妬するのって、やっぱり単に狩人様と距離の近い娼婦だから、これだと思うんですよねぇ…
赤いローブの男曰く、彼もアリアンナに話しかけてもらったみたいですし。
女ってこえーな。
それからイベント終わった時に貰える靴、あれには「似合わない」って書いてあるんだけど、それもフロムが単に「これでええやろ」って書いただけの可能性。
アリアンナのその立場に、娼婦として身に着けるには可愛すぎる・可憐過ぎる靴だったんでしょうね。もし制作側の適当さじゃなかったら、って考えた場合、「靴が似合わない」=「血族の一人」或いは他の隠れた可能性、とはなり得ないので。
まぁ別に裏設定として、血族の一人でもいいんじゃないかなぁとは思ってます。血族狩りが激化して、逃げてきた末に血を売ってるとかね。それはそれで面白そう。
でも私は、ドレスは別にそこまで関係無いんじゃねぇかと考えてます。
どうだろう、分かんないや
名前
ブラボに出て来る女性NPCの名前の意味。
アリアンナ(Arianna):ギリシャ由来で、「最も聖なる」という意味
アデーラ(Adela): ゲルマン由来で、「高貴な」という意味
アデライン(Adeleine 或いはAdeline、ちゃんと聞いてないので分からないです):↑と同じくゲルマン由来で「高貴な」または「貴族」
マリア(Maria):聖書でおなじみ聖母マリア様。
アンナリーゼ様も血族の長、勿論その意味は類推可能。イギリスやヨーロッパの王室に見られるメアリーやアンナ、アンといった名前も、同族語と見ていいと思います。(私自身の知識も混じってます)
制作陣がどのキャラからどのように作ってどのように絡めたか(関係があるかどうかも)分かりませんが、みーんな似た意味持ってる。内3人は聖女。
DLC枠のマリア様のネーミングだって、どうしてそうなったのかは知る由も無いですが、「Q.聖女の筆頭と言えば?」って感じで名付けられたのかもしれない。マリア様の名前を思いついて、そこから枝分かれして名付けられたということも…無くはないかもしれないけれど。
マリア様以外みんな血を分けてくれる、そしてマリア様は血エンチャできる(これは血族由来だと言われてます)。アリアンナはアデーラにやられちゃうかオドンの餌食になっちゃう。
血族或いは医療協会に関係のあった3人と違って、アリアンナは、それ程血の扱いに長けていなかったのかもしれない。所謂一般市民といっても良いかも。
どうせオドンは、女性であれば一般市民だろうが聖歌隊だろうが教会の下位の人間だろうが対象だったと思います。メンシスはちょっと「うわ…」ってなるかもしれないけど。でも最初に目についたのがアリアンナだったら、そりゃ恰好の的にもなるよなぁと思います。
結論
色々ごにゃごにゃと考えてみた結果!
よくわがんにゃいがアリアンナは一般的なヤーナムのNPCということでした(フロム並感)
正直な所ブラボは「これ!」っていう事実が明記されていないのが多すぎて、ゆえに考えるのも楽しいんですけど、私はブラボに関しては深く一つの事実を「これか!?」って突き詰めるのももはや野暮だと感じてしまってます。フロムは多分そこまで入念に考えてなさそう。でもその世界観とありそうで無さそうな物語には厚みがあるんですよね。物語に関して殆ど何も分からないからこそそれが分かるという逆説的な感じ。
そしてゲームを楽しむプレイヤーとしての感覚というか、直感というか、そういうものが「多分これこうだよな」って伝えてくれる。言葉は要らぬ。
なんて、色々考えておきながらひっくり返すようなこと言ってますけど、やっぱり面白いですね。
これからもブラボとセキロの色んなことを考えてみたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
かねて血を恐れたまえよ。