人魚の鱗ー鱗に魅せられた女エピローグー

棗の部屋に行き、棗を風呂に入り、俺は薬局で消毒液と大きな絆創膏やガーゼなどを買ってきた。

ちょうど帰ってきた時に、棗が人の姿に戻って短パンになった棗の足は傷がついて血が出でいた。

「守れなくてごめん」

俺はベットに座っている棗を消毒して手当しながら言った。

「ううん…幸彦も痛くなかった?」

手当てが終わった後、俺もベットに座って、抱きしめあった。

「痛って、」

「後ろ向いて」

俺が背中に痛みを感じたのを聞いて、棗は後ろを向かせた。

「アザになってる…」

棗の悲しそうな声が聞こえた。

「俺は平気だよ触らないと痛くないし」

そう言って向き合ったが、何か言おうとする棗に口を開いた。

「またこういうことが起きないとも限らないから、俺も強くなる」

俺は強く言った。

数日後、有名女優が電撃引退したそうだ。

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