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【18日目】体の変化

朝7時起床。
天気は晴天。
風もかなり弱くなっている。

昨夜、真っ暗な中を歩き回った疲れは全く取れていない。
疲れのせいで準備が捗らずに9時にジョナサンに跨り出発。

途中で川の水をクロとジョナサンに飲ませる。
ジョナサンもクロも昨夜の疲れが残ってるようだから降りて歩き始めた。

刺すような日差しのせいで、今日はやたらと暑い。
しばらく歩くと少し先の湖の畔に2軒のゲルが見えてきた。

昨日のおじさんが、この湖の近くに流れている川の水なら馬に飲ませても大丈夫って教えてくれたこともあり、予定よりは進めていなかったけれど疲れもひどいしとりあえず今日はここまでにしよう。

暑くてフラフラしながらもテントを組み立て、14時には野営の準備が出来た。

豆が出来ては潰れてを繰り返したお陰で皮膚が固くなり、豆も出来なくなってきた

すぐに海パンに着替えて湖にダイブ!
本来は冷たすぎるくらいなはずなんだけれど、それが最高に気持ちいい!!

暑さで朦朧としていた意識がハッキリしてきて全身の神経が復活していくのを実感する!

今までは川が見つからなかったらどうしようかと毎日不安を感じていたけれど、この辺りは湖がたくさんあるから本当に安心!

水の貴重さを知ったからこそ湖で泳ぐっていうことが贅沢に感じて、普段よりも癒されいくように感じた。
しばらく泳いだり浸かってのんびりした後、岸で洗濯をしていると近くのゲルに住んでいるおじさんがやって来た。

この辺の情報を教えてもらったり旅の話を聞かれたりしてしばらく話した後、「後でうちに遊びに来いよ!」と言って自分のゲルに戻っていった。

洗濯を終えて、また軽く釣りをしてみたけど今回は当たりすらなかった。
途中、湖で冷やしておいたファンタグレープを飲んだけれど、滅多に冷えた飲み物を飲めないのと、この暑い天気のおかげで今までの人生で一番くらいに美味しかった!

しばらくしてからおじさんのゲルを訪ねるとちょうどヤギを解体しているところだった。

せっかくだから手伝わせてもらったけれど大体、解体する手順は覚えているのに皮だけは未だにうまく剥げない。

このおじさんや他のモンゴル人のように早くうまくなりたいと思いつつ、おじさんの手捌きを見ながらお互いの家族のことや今までの旅の事を話した。

一通り解体が終わった頃に強い突風が吹いた。
外に出していた洗濯物が不安になって見に行くと荷物に括りつけていたはずのスリーピングマットがなくなっていた。

風の吹いている方向にしばらく歩いていくと運良く、1km程先に転がっているのを見つけた。

これがなかったら只でさえ短い睡眠での体力回復量に雲泥の差が出ていただろう。
普段だったら縛ってあるとはいえバックをテントの外に放置したりしないし、疲れと暑さで思考力が落ちていたことを猛烈に反省した。

湿度が低いから洗濯物は地面に置いても1時間程度で乾く

最近、腹は減らない代わりに異常に喉が渇く。
1日1食、白米+魚の缶詰しか食べない代わりにジュースをたくさん飲んでたから、体が栄養を飯ではなく飲み物から取ろうとするようになったのか。

最低限、必要な栄養素は取れているし1ヵ月程度なら大丈夫だろうけど、最近あまり力が出ないのと疲れが取れないのは睡眠不足だけのせいではないのかもしれない。

明らかに今までの体の状態ではなくなっていることを実感し始めた。

夜はさっきのおじさんがヤギの内臓をくれたからそれを食べて、お礼に少しでも荷物を軽くしたいこともあって予備のズボンをあげた。

全身の疲れもひどく、回りにはあのおじさんの親戚のゲルしかなくて少し安心できそうな場所だから夜中も30分毎にアラームを掛けながら寝た。


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