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【ものづくり工房Sore-Ene】出力物がタイに出張してきます。

地域コミュニティ施設のケイジンほっとてらす2階にあり、3Dプリンタで色々な補助具や便利グッズ等を試作する工房「Sore-Ene」

最近はアクリルパーテーションの土台やサムターン錠の目隠しパーツなどを作ったりと、地味ながらちょこちょこと活動を続けていました。

これまでの試作データ

昨年は佐久市の医療関係展示会の「SAKUメッセ」にも展示し、そこでタイから来た介護を学ぶ実習生さんたちが3Dプリンタとその出力物展示にすごい興味を示していたのを覚えています。

調べてみた所、佐久市・佐久大学は、2016年1月25日~2018年12月31日までJICA((独)国際協力機構)より草の根技術協力事業(2014年度地域活性化特別枠)「タイ、チョンブリ県における町ぐるみ高齢者ケア・包括プロジェクト―サンスク町をパイロット地域として―」を受託し実施しており、産業連携にも流れが繋がっているようです。

実習生さんたちの話だと、タイには立派な福祉用具も少なく、介護技術もまだ乏しく、そして高齢化も進む国です。
しかし、善意で外国から物資だけ届いても、使えず、直せず、普及せず、大量の物品がそのままになっているような所も少なくないそうです。
ましてや日常生活下の介護補助具等はほとんど存在せず、手作りか特注か、という状況で、日本の高度なエンジニア技術より、もっと日常感のある「ものづくり」を求めていたそうです。

タイの介護は人も大事ですが、「物」がないため、ちゃんと現地で作れて直せて改良できる「物」がある事、作れる事が、介護の充実にもなっていくのだとか。

そこで、興味を持ったのが、3Dプリンタというわけです。

主に介護関連の事で試作した出力物たち

タイに来てほしいとのご要望もあったそうなのですが、ちょっとタイには行けないので、出力物と資料をお届けし、役立てて頂く事になりました。

ということで、なんと工房の出力サンプル達がタイ国へ出張してきます!

規模も活動レベルも本当に小さなものですが、活動の一つが、色んな繋がりを経由し、まさかのタイで大歓迎という出会いとなりました。

Google翻訳さんの力を借りて、簡単な資料も自作し、プレゼントしました。

国は違えど、医療や介護に関わる人の、「誰かを助けたい」という気持ちはどこでも一緒なんだなぁと嬉しくなりました。

製造やITだけでなく、体格も同じアジア系の国では、日本の介護技術も、けっこうニーズがあるかもしれませんね。