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【十日夜】
十日夜(とおかんや)って知っていますか?
先日佐久穂町の保育園で行われた十日夜の行事の取材に行ってきました。
収穫を祝う日本版のハロウィン?的なこの季節の伝統行事で、流石にこの地域でも家庭でもやる家はもうほとんどないそうですが、
町立保育園3園では毎年その風習を伝承すべく、園児たちはお餅つきをするそうです。
お餅をつくのは、1年間田んぼを守ってくれた案山子(かかし)さんへの御礼。
先生の力作・ルパパト案山子。
全園児が応援する中、年長さんが重い杵を振り上げお餅をつきました。
年長さんたちが田植えして、稲刈りして、脱穀したお米を使ってできたお餅です。
つく前の餅米の状態と、つきたてのお餅の両方を全員で味見。甘味があってすっごく美味しかった。
お餅つきだけではなく、もう一つのイベント。
藁鉄砲!
園児の田んぼ活動にずっと協力してくださっている保育園のご近所の方が、夜鍋でお手製の藁鉄砲を作ってくださっていました。
茗荷の茎を入れるといい音が出るのだそう。
これを、「十日夜」の歌に合わせて振りかぶって、「ぶったたけ!」のところで地面にバーン!と叩きつけます。
♪とーかんや、とーかんや
♪あさそばきーりに、ひるだんごー
♪ゆうもちくっちゃー
♪ぶったたけー!
こうやって藁鉄砲で地面を叩いて驚かせてモグラ除けをして、また来年も田の神様が田んぼに戻ってきてくれますように!というおまじないなんだそうです。
園児たち我も我もと次々にバンバン叩いていたので、モグラさんもネズミさんもきっとみんな一目散に逃げ出したでしょうw
来年は息子たちが年長さん。また豊かな実りの秋を迎えて、美味しいお米が収穫できますように。
地方へ子連れ移住した場合、都会に生きていたら知り得なかったその地域ならではの珍しい風習を子どもと共に学べることが面白い。
地元の人たちにとってはそれは昔から当たり前にあるのだろうけど、私たちにはいちいち新鮮で面白いです。