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ロザムンド・ピルチャーについて

ロザムンド・ピルチャー(Rosamunde Pilcher)は1924年9月22日にイギリスのコーンワル(コーンウォール)州に生まれました。第2次大戦勃発後、海事部隊に入隊、勤務のかたわら、10代の頃より短篇小説を雑誌『グッドハウスキーピング』『レディーズ・ホーム・ジャーナル』等を中心に発表しはじめます。初めはペンネームであるJane Fraser名義で何作かの作品を発表。後に本名で小説を発表するようになります。1946年12月7日にグラハム・ピルチャーと結婚しスコットランドのダンディーで暮らし、2人の息子と2人の娘をもうけます。息子の一人であるロビン・ピルチャーは作家となっています。

彼女を一躍有名にしたのが、イギリスでは1987年に出版され、後に代表作となった”The Shell Seekers”。邦訳は朔北社が1995年に(『シェルシーカーズ』上下巻)出版しています。現在はソフトカバーの新装版として購入することが可能。この作品は2022年現在までに世界各国累計で1000万部(死亡時のニュースによっては500万部という記述もあり)を超えるベストセラーとなっています。

ロザムンド・ピルチャー作家としての活動期間は1949年から2000年の51年間。2000年にイギリスで出版となった”Winter Solstice″(邦訳『冬至まで』中村妙子/訳 日向房)を最後に筆を置き作家生活から引退し、2019年2月6日に94歳に亡くなられました。