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抹茶ラテの販売 結八(若本結子さん)/初出店者インタビュー

さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事を連載しています。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。

今年の4月に家族で京都から移住してきた若本結子さん。「ぽっぽ牛乳」の愛称で親しまれる野辺山高原牛乳と日本三大茶として知られる京都の宇治茶を使った抹茶ラテを提供しました。一度は諦めたこともあるという飲食でのイベント出店の夢が叶ったよろこびについてもお聞きしています。

——さくほリビングマーケット(2024.11)出店してみていかがでしたか?

移住する前から「いつかイベントで飲食のお店を出店してみたい」と思っていたので、それが叶ったことがまずうれしかったです!実は、京都に住んでいた頃、イベントでの食品提供はハードルが高いことを知り、出店を諦めたことがありました。だから、お店も屋号もまだない、そういう素人でも挑戦できる場をサポートしてつくってくれるというのは、本当に心強かったです。初めての場所で初めての挑戦するわたしにとって大きな救いでした。

――夢がひとつ叶いましたね!おめでとうございます。実際にやってみてどうでしたか?

当日までの準備、保健所への申請、仕込みの数々。当日も「本当にこれでおいしいって思ってもらえるかな…」と不安でいっぱいでした。それだけに、普段から飲食を仕事にしている方々への尊敬の気持ちや、日々安全にいろいろなものを食べられていることへの感謝が、ものすごく湧いてきましたね。本当に、飲食のお仕事をされている方々はすごい…!

――出店して初めて感じられることですよね。京都の抹茶と長野のぽっぽ牛乳の掛け合わせというのもいいですね。

京都って、お茶で有名な宇治市などは、本当にまちなかでお茶の匂いがするんです。「あ、今日はお茶を挽いているんだな」というのがわかるくらい。それが当たり前の光景だったので、佐久に来てちょっとお茶ロスになりました(笑)。今回は、宇治田原町から無農薬で育てているお茶を取り寄せて使っています。わたしが点てたお抹茶と「ぽっぽ牛乳」の愛称で親しまれる野辺山高原牛乳で抹茶ラテを作りました。無農薬で頑張っている京都のお茶屋さんの応援にもなり、挑戦してよかったです。

――お客さんとのやりとりも楽しめましたか?

はい!京都から来たということを話すと、年配の方でも、昔京都に行った時の思い出を話してくださったり、ご家族にゆかりがある方がいたり、話が広がりました。遠くに来たような気分でいたけれど、自分のパーソナルなことをオープンにしたら、こんな風につながりが生まれるんだな、と。それから、まだ佐久穂で暮らして8か月ですが、知り合いの方々も来てくださって、いつの間にかこんなに知り合いができたんだなあ、というのも実感しました。決してアウェイじゃないんだと、温かい気持ちになりました。

――お店は息子さんと切り盛りされていたんですよね

はい。小学1年生の息子はお金係で、お会計をしてくれたり、わたしが抹茶オレの味を心配していると「みんなおいしいって言っていたよ!」とわたしを励ましてくれたり(笑)。看板息子としてがんばってくれました。
それから、当初はお菓子作りが得意な友人と2人で出店を申し込んでいました。彼女は出られなくなってしまったのですが、当日までたくさん助けてくれた彼女の存在にも感謝しています。
 

――これからどんな活動をしていきたいですか?
わたしにとって飲食でのイベント出店は、やってみたかったことの一つでした。次に抹茶ラテを提供できる機会があれば、もっとおいしく作れるはず!プロフェッショナルな人がたくさんいる中でも、初めての挑戦をする人をここまでサポートしてくれる町の姿勢、わたしのような人でも「出店お待ちしています」って言ってくれる佐久穂町の懐の広さには感謝しています。

今後ですが、京都にいるときから「子どものスキのおひろめ会」というものを開催していました。子どもがまっすぐに取り組んでいる「スキ」の世界。家の中にどんどんあふれる集めたモノや作ったモノなど、親としては捨てたくなるような(笑)そういうモノに光を当てておひろめする展示会です。これを佐久穂でもぜひ開催したいです。みんなの中にある「ちょっと変」なこだわりは、その人の魅力でもあります。活動を通して、そこに光を当てることができたらいいなと思っています。
 

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