BOKeTTo./初出店者インタビュー
今年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。
――さくほリビングマーケット(2022年9月の回)に出店してみてどうでしたか?
張さん:こういったイベントに出店するのは、さくほリビングマーケットが初めてだったのですが、出店準備のハードルがとても低くて、気軽にチャレンジできるイベントだと思いました。
根本さん:実は、5人の作品がきれいにディスプレイされているブースを見たら、始まる前からなんだか満足してしまって(笑)。自分たちの世界観を表現できる機会を持てたことが、とてもうれしかったんです。
張さん:子どもたちの反応も思った以上に良くて、たくさん手に取ってもらえました。それから、自分が作ったものが買ってくれた方のもとに巣立っていく感覚ってこういう感じなんだなと。やっぱりうれしかったですね。
――この5人は、どんなきっかけで集まったんですか?
豊田さん:数年前、立科町で行われた白樺樹皮を使ったワークショップに5人で参加したことがきっかけです。それがすごく楽しくて、佐久穂町にも白樺がたくさんあるから、何かできるんじゃないかなと。
そんな中、師匠である出浦啓子さんとの出会いはとっても心強かったです。白樺樹皮の採取は、わたしたちだけではできませんし、いつも刺激をもらっています。
――この5人だから良かったなと思うことはなんですか?
南野さん:5人とも方向性はバラバラだけど、裁縫、編み物、DIY、アクセサリー、空間づくりなどなど、それぞれに得意分野があって。自分だけでは生み出せないものが、誰かのアイデアで1から10に広がる感じ。作品づくりですごく助けられています。
豊田さん:いつも一緒にいるわけではないのですが、集まると、おしゃべりしながら、食べながら、アイデアが形になっていく。必ずしも「共感」ではないんです。わたしはこれがいい、というのをお互いが認め合っている安心感。そういえば「対話」というのを大切にしている5人ですね。
――白樺の魅力はなんですか?
張さん:編んだり、縫ったり、他の素材と組み合わせたり、いろんな表現ができるのがおもしろいです。
それから、白樺樹皮は1年のうちのほんの少しの時期しか採取できない貴重なものなのですが、樹皮を木の幹からを「ぺりぺり」っと剥くときの感覚がとにかく気持ち良いんです!!
豊田さん:佐久穂町は白樺がたくさんありますが、その多くが町有林のため個人で使うことは難しいんです。これからどうやって原料を確保していくかは課題でもありますね。
――これから、BOKeTTo.の活動はどうなっていきますか?
豊田さん:5人とも移住者なのですが、このゆったりとした場所で、いろんな人に見守られながら、自分たちの好きなことができているというのが、とっても幸せなんだなと。わたしたち、佐久穂町という場所にとても「安心感」を感じているんだなと。いろいろ話していて改めて気づきました。これからも、「佐久穂町で」活動するということを大切にしていきたいですね。
白樺作品の展示会なども、やってみたいです。
writer 細川敦子
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