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お客さん目線の自己満足。

なぜ日本は空気を読むのがうまいのに顧客起点のマーケティングが苦手なのか?それは自己満足性が強いからではないでしょうか。自己満足を追求することは大切ですが、本当に必要とされているかどうかの検証する意識が足りないのです。ナイーブと言いますか、「外部の目」にさらされることを過度に恐れます。

日経MJ6月2日MarketingEdge

契約書を作成するとき、まずビジネスモデルというか、収益までの流れを聞き、時系列の図にしてから、各過程の問題となる点、困る点を想像。そのとき、図を描きながら「どうやったら、売れるんだろう?」と考える。けっこうな時間妄想。

そんなこともあり、この記事を思い出したのですが、たしかに日本人(個人)としては、相手の空気(感情・思い)には敏感なのに、組織になると「売る」相手のこと(感情・思い)は見えていない。その苦手な理由は、自己満足性が強いから。だという。

オリジナルの商品をつくるとなったとき、社内だけで「いいんじゃない。売れるんじゃない。」と良くも悪くも自画自賛。「これくらい手間がかかっているから、値段はこれくらい」と強気の積み上げ方式になることはままある。なるほど、自己満足が強いということには同意。

たとえば、マーケティングの教科書どおりにペルソナ(仮想客)作り、どんな行動するか想像し、つくることも有効かもしれないけど、ステレオタイプになりがちペルソナが現実とあっているかというといろんなことが多様化だ、VUCA(予測不可能)時代だといわれている現在では、すこし疑問。やはり、直接リアルな意見にはかなわない。

小規模事業所の場合、ペルソナ云々考えるより、社長のしたいことをするのが一番。でも外部検証、消費者の声は必要。確かに消費者アンケートとって、痛いこといわれるのはつらいね。目と耳ふさぎたくなる。でも必要。

この場合の消費者とは、もちろん商品を買ってくれたひとの声。一般消費者の意見を聞こうとその辺の近所のひと集めて、意見聞いて、その意見を取り入れたとしても、そのひとたちが買うことないだろうし。
買ってくれたひとの意見が大事。アンケート取るにしても、「よかったら、書いてください」方式だとなかなか書いてくれない。「えっ、今書かなダメなの?」というタイミングで書いてもらう。どうやって?考えどころだね。

ブランドとは、そのものがもつ個性や特徴、もち味を表現しているものなんです。これらを引っくるめて、ぼくは、「ブランドとは、”らしさ”である」と考えています。

「売る」から「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義第1講

この「らしさ」とは、「見え方のコントロールである」とも書いている。お客さんに対しての見え方ということかな。ということは、ここでも、過度の自己満足ではダメで、お客さんにどう「らしさ」が見えているかを意識することが大切ということだろうか。

見え方という点においても、個人では人の目を気にする日本人には得意分野そうだけど、組織になると人の目を気にしないで、ブランド化を進めようとしているかもしれない。よくある現在っぽいデザインの店舗、よくある流行っているデザインのパッケージ、安易に地域名つけてブランド化。過度の自分満足になっていないか検証。前回のはなしとあわすと「らしさ」を出すためには、「背伸びして」検証することが大事ということか?矛盾しているようで面白い。

うまくいかなきゃ、面白くない。おもしろくなけりゃ、つづかない。づづけるためには、お世話になった人(買ってくれたお客さん)とのつながり(声)が大切にということかな。


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