完成させる満足感。
今年1月、明治が「お菓子でつくる大きな大きなお城キット」を27万円で販売し、即完売。クラシエの「ねるねるねるね」など知育菓子が大人にうけていることもあり、大人用の甘さ控えめにした「大人のねるねるねるね」が発売。森永製菓も「おっとっと」のなかから4つのパーツを探しだし、組み合わせると恐竜のおっとっとができあがる「組み合せ型」が昨年、期間限定で発売していた。
お菓子だけでなく、建築では「セルフビルド」にあこがれる人も多いとの別の記事もあった。すべてつくるにはハードルが高いので、少し家づくりにかかわるというパターンが多いとのこと。
家具では、昔から自分で組み立てるタイプは多い。安いという利点もある。
youtubeでも、改築やDIY動画は人気。自分ではできないけど、完成していくようすは面白い。これも疑似体験のひとつかな。
DIYでなにかをつくることがある。どんな感じでつくるかと考え、簡単な図を完成を想像することはおもしろい。また完成が近づくとサクサク進んでいる気がするので楽しい。達成感もある。でも、なかなか進んだ気にならない作業過程はめんどくさいとおもってしまう。
DIYといっても個人では、意外とハードルが高いとおもう。道具を揃え、加工する場所。騒音もある。資材を置く場所。ゴミも大量。やりたいと気軽にできるものではない。
ものをつくることが好きな人は多い。小学校のときでも工作の授業は人気だった。学年が上がるにつれ、うまくつくれないから、嫌いになるひともいただろう。でも、作る楽しさは覚えているはず。
自分で考えたものをパーツをつくってもらい、組み立てるだけならいいかもしれない。楽しい部分だけ、おいしいところだけ体験できる。完成形もある程度保証されている。物足りなければ、作業難易度を上げていけばいいし、道具を揃えてもいい。
知育玩具は、「食べる」だけでなく、「つくる」「遊ぶ」という+αで人気。では、お世話になっている製造業、とくに木工所だとどんな商品をつくるだろうと考える。家具、建具だから「つかう」が基本で、それに足すもの・・・。組み立て家具を発展させて、「つかう」+「気分転換」「模様替え」、パーツの組み合わせで、かたちが変わる組み立て家具?
なにが+αになるだろう。「推し」をくわえるのか、「日本のみやげ」として、インバウンドを対象にするのか。はたまた猫など「ペット」を組み合わせるのか。いろいろアイデアはでそう。かたちにするまで、大変だけど、そういうものをいっしょに考え、相談しながら、つくっていければいいな。