2歳児お肉をなかなか食べてくれません
2019年7月
こんにちは。夏よりは冬が好きな佐久川です。年中日焼けしているように見えますが。
さて、2歳児がお肉お魚を食べてくれないというご相談を受けることがあります。
2つのポイントは抑えておきたいですね。
〇「嫌いなものは嫌い」と感情がはっきりしてくる時期
離乳食の期間は食べているものがよくわからずとりあえず食感が良ければ食べる傾向がありますが、1、2歳児は自分の好きな食べ物と嫌いな食べ物をきちんと見極められるようになります。これは「嫌だ」とはっきり主張できる時期です。
〇咀嚼の発達が未熟
離乳食が終わって、すぐ大人と同じようなものが食べられるかといえばそうではありません。
日本小児歯科学会は次の提言(小児科と小児歯科の保健検討委員会平成19年1月25日)をしています。
↓抜粋
〔提 言〕
離乳完了は15か月となっているが、大人のように硬いものがうまく噛めるのは3歳すぎである。さらに、日本人の歯の生える時期は、以前に考えられていたよりも遅いことが最近の調査で判明した。幼児期は子どもの咀嚼機能と食習慣を育てるのに重要な時期である。そこで、歯の生える時期と幼児食の進め方に関して次のことを提言する。
1.上下の奥歯(第一乳臼歯)が生え揃う前に硬い食物を与えると、噛まない、丸呑みをする、硬いものが嫌い、偏食がある、などの子に育つことがある。丸呑みで食べる子は過食しやすく肥満の原因になるとも言われている。
2.幼児食は歯の生え方、ことに奥歯(第一乳臼歯)の生え方を見ながら進める。生え揃うまでは形があるが軟らかい食品、例えばおでんの大根や煮込みハンバークなどの食品を食べさせる。上下の第一乳臼歯が生え揃ったら噛みつぶしができるようになるので、それほど硬くない食品、例えば卵焼き、コロッケなどが食べられる。噛みにくい食品、例えばもち、たこ、こんにゃく、油揚げなどの食材やとんかつ、ステーキのような料理は3歳すぎまで控えるようにする。このような食品でも調理を工夫して噛みつぶせる柔らかさにすれば食べさせることができる。
http://www.jspd.or.jp/index.html
肉や、魚類は噛み切りにくい、パサつくなどで食べにくさがあって、苦手にする時期があります。
3歳ごろまでを目安に大きさや硬さ、食感について工夫しましょう。
また大人と同じものを喜んで食べているようでも、よく噛んでいない(噛めない)場合は噛まずに丸のみする癖がついてしまうとのこと。
大きな肉は噛み切れないので、ひき肉を利用し、何か他のおかずに混ぜてあげる。またはハンバーグにする(豆腐を混ぜると軟らかく食べやすいハンバーグになりますよ)
パサつくおかずも食べづらいのであんかけのようにトロミをつけてあげると食べやすくなります。
この時期の食べない食材は大きさや硬さに気を付けてあげましょう。味以外に食べにくさを感じているかもしれません。
この時期の偏食の対応は、生活リズムを整えることを基本に(食事と食事の間の時間をきちんと空けてお腹を空かせる)、食べやすい味つけにしたり、とろみをつけてあげたり、まわりの人がおいしそうに食べる様子を見せたりすることなどです。また簡単なお手伝いをしてもらうと食べたい気持ちが高まります。
試してみてもすぐに結果が出ないことも多いかと思いますが、元気に過ごしているなら、この時期の特徴だなーと長い目で見ましょう。
「楽しい食卓」の継続から急に食べられるようになることもありますよ。
暑い夏になってきたので次回は熱中症対策と塩分についてお知らせしようかな。
また報告しまーす!
保育園給食 ~肉団子と野菜の甘酢あん~
4人分
合い挽き肉・・・・・250g
A酒・・・・・・・・大さじ1
A食塩・・・・・・・少々
A片栗粉・・・・・・大さじ1
Aたまねぎ・・・・・1/4個
ピーマン・・・・・・1個
パプリカ・・・・・・1個
さつまいも・・・・・1本
B砂糖・・・・・・大さじ2
Bりんご酢・・・・大さじ4
Bしょうゆ・・・・大さじ3
Bみりん・・・・・大さじ3
B酒・・・・・・・大さじ3
B水・・・・・・・大さじ3
B片栗粉・・・・・小さじ2
油・・・・・・・・大さじ1
❶合い挽き肉にAを入れてよく練り、団子状にして170度くらいの油で揚げる。
❷ピーマン、パプリカ、さつまいもを食べやすい大きさに切る。さつまいもは湯がいて軟らかくしておく。
❸フライパンに油を敷いて、野菜を炒める。火が通ったら肉団子とBを入れて加熱する。
➍たれにトロミが出て、材料に絡まってきたら完成。